様々な業界でIT化・DX(デジタルトランスフォーメーション)が進むにつれ、ITに精通したエンジニアの需要が高まっています。
とりわけスキルの高いITエンジニアは転職市場では「花形」といえる存在であり、興味を抱く人も少なくありません。
しかしITの分野は細分化が進んでおり、一口にITエンジニアといっても様々な種類があります。
ITエンジニアの仕事に興味があるなら、まずは仕事内容を理解して自分の希望や適性にマッチしているかを確認することが必須です。
そこで、この記事ではITエンジニアの仕事に興味がある人に向け、仕事内容や年収相場・適性などを紹介します。
ITエンジニアとは
ITエンジニアとは、「情報技術(=IT)」に関する「技術者(エンジニア)」を意味し、専門性の高い職種だといえます。
工学はもとより、経済・文化・教育・行政などあらゆる業界でIT化が進んでおり、エンジニアが不足しているのが現状です。
また、ITが導入される業界が多岐にわたれば、求められる技術・スキルも大きく異なるのは必然だといえます。
つまり様々な種類のエンジニアが求められているのが現状であり、自分の得意分野を見極めることが不可欠です。
ITエンジニアの仕事内容
ITエンジニアはPCやソフトウエアなどを用いて、情報技術に特化したシステムを構築・運用・保守などの仕事を担います。
求められる技術や専門性が異なることからITエンジニアは様々な種類があり、仕事内容も非常に幅広いのが特徴です。
ITエンジニアを仕事内容から、大きく分類すれば以下のとおりとなります。
- 開発系:システム・ソフトウエア・アプリケーション・Webサイトの設計・開発
- インフラ系:各種システムを起動させる基盤の設計・構築
- その他:上記以外の分野に携わるエンジニア
いずれにしても、好条件の職場を探すには高いスキルや知識・経験が求められることは必然だといえるでしょう。
ITエンジニアの年収相場
ITエンジニアの平均年収は450万円前後で推移していますが、その種類によって大きく年収相場は異なります。
また、年齢とともに年収もアップしており30代では約510万円、40代では約610万円、50代では約690万円です。
つまり、着実にキャリアを積み上げることで、高水準の給与が期待できる仕事だといえます。
ITエンジニアの種類
様々な業界でITが導入されていることから、様々な種類のITエンジニアに需要が生まれています。
ITエンジニアとして成功するには、自分の得意分野が活かせる種類のITエンジニアを探し出すことが必要不可欠です。
ここでは、様々なITエンジニアの仕事内容・特徴を紹介します。自分に合った種類のITエンジニアを探しましょう。
システムエンジニア
ITを駆使したシステムの提案・設計・開発を行うのがシステムエンジニアであり、設計まで担うことも少なくありません。
また、クライアントのニーズを的確に引き出す必要があることから、高いコミュニケーション力が求められます。
もちろん、クライアントのニーズに対応するシステムを提案するには、専門性の高いスキルや豊富な経験も必要不可欠です。
さらに、予算・進行管理などシステム構築の総合プロデューサーとしての役割を担うのがシステムエンジニアだといえます。
Webエンジニア
WebサイトやECサイトに関するシステム・Webアプリケーションの設計・開発・運用・保守を行うのがWebエンジニアです。
顧客との接点であるWebサイトに関するシステムに携わることから、高い分析力やデザイン力が求められます。
また、サーバーからシステムを構築することも多く、様々なプログラム言語を習得しておくことも必須です。
さらに、リスクに対抗するセキュリティ対策の構築など、ネットワーク全般の仕事を担うのがWebエンジニアだといえます。
プログラマー
プログラム言語を用いて、実際にプログラミングを行うのがプログラマーであり「コーダー」とも呼ばれています。
システムエンジニアがプログラミングを担うことも少なくありませんが、専門性が求められる場面でプログラマーは欠かせません。
プログラマーは細分化が進んでおり、その代表格が「Webプログラマー」「アプリケーションプログラマー」です。
WebプログラマーはJavascriptやHTML・PHPなどを用いてWebに関するプログラミングを行います。
C言語やC++やC#に加えJava・VB・PL/SQLなどを用いてプログラミングを行うのがアプリケーションプログラマーです。
ネットワークエンジニア
ユーザーの視点に立って、誰もが利用しやすいネットワーク環境を整備するのがネットワークエンジニアです。
多くの企業では独自のネットワーク環境を構築し、膨大な情報をやり取りしていることから大規模なシステムが必要となります。
ネットワークエンジニアは安全で快適なネットワークの設計・運用に加え保守を担っており、その役割は極めて重要です。
また、ネットワーク構築にはルーターやスイッチなどの機器類が必要であることからベンダー知識も求められます。
インフラエンジニア
ネットワーク管理・サーバー構築・データベース・端末設定などのインフラに携わるのがインフラエンジニアです。
ITインフラの基盤を設計・構築・整備し、システムが安全・快適に稼働させることが主な仕事内容となります。
とりわけシステムの保守対応が重要な役割であり、深夜の障害対応など24時間体制で取り組まなければなりません。
一般のITエンジニアと比較すると体力的に厳しい部分もありますが、その分やりがいのある仕事だといえます。
ITエンジニアには多くの種類があり、何が自分に合っているのか、どの企業にマッチしているのかを知るのはなかなか難しいことです。
企業とのマッチ率を知りたい方は、実際に働く人の口コミをチェックすることをおすすめします。
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ITエンジニアに向いている人
ITエンジニアの仕事に興味があるなら、そもそも自分の適性がマッチしているのかを確認しておくことが大切です。
いわゆる自己分析が十分でなければ、例えITエンジニアになったとしても上手くいきません。
ここでは、ITエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。自分の適性がマッチしているか照らし合わせてみましょう。
ITや最新技術に関心がある
ITエンジニアはITや最新技術に関心があることが絶対条件です。ITに関する技術は日進月歩で発展しています。
ITエンジニアになれたことに満足して呑気に構えていると、瞬く間に周囲のITエンジニアのスキルに追い付けなくなるでしょう。
ITエンジニアとして確固たる地位を築き上流工程のプロジェクトに加わるなら、常に最新技術を習得しなければなりません。
そのためにも自分ならではの情報源を確保し、IT技術に対する好奇心を持ち続けることが大切だといえます。
論理的思考力がある
ITエンジニアは非常に専門的で繊細な感性が求められる職種であることから、あらゆる場面で論理的思考力が必要です。
とりわけ「要件定義」「設計」「不具合の調査」は大切なプロセスであり、論理的思考力が仕事の出来栄えに大きく影響します。
論理的思考力を養うには、常に自身の思考が論理的であるか、根拠に基づいたものであるかを「意識する」ことが大切です。
また、プログラミングは「要件定義」「設計」「不具合の調査」の積み重ねであることから、論理的思考力を養うには適しています。
ITエンジニアであってもプログラムに携わる機会は多くあることから、自己研鑽を兼ねて積極的に携わると良いでしょう。
スキルを磨き続けることができる
スキルを磨き続けることもエンジニアには必須の適性です。ITに関する技術が日進月歩で発展していることは先に紹介しました。
最新技術に関心が必要であることはいうまでもありませんが、それに対応できるスキルがITエンジニアには必要です。
成功しているITエンジニアの大半は勤勉で学習意欲が旺盛であり、自己啓発・自己研鑽に労を惜しみません。
スキルを磨き続けることは決して簡単なことではありませんが、それができるのがITエンジニアに向いている人だといえます。
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ITエンジニアに向いていない人
前項ではITエンジニアに向いている人の特徴を紹介しましたが、向いていない人の特徴を把握しておくことも大切です。
例え自分の特性が「向いていない人の特徴」とマッチしていても、事前に修正することができれば問題ありません。
ここでは、ITエンジニアに向いていない人の特徴を紹介します。自分の適性に修正点がないか確認しておきましょう。
IT技術に興味がない
そもそもIT技術に興味がない人はITエンジニアには向きません。これは全ての仕事に通じることです。
仕事のベースとなる事項に興味が持てなければ、向上心もモチベーションも維持することはできません。
単に「求人数が多い」「労働条件が良い」といった理由で、ITエンジニアになりたいと考えているなら再検討が必要です。
様々なIT技術について情報を収集し、興味が持てるか否かを冷静に判断することが不可欠だといえるでしょう。
勉強が苦手
勉強することが苦手だと、例えITエンジニアになったとしても短期間で行き詰まってしまうでしょう。
ITエンジニアは自信の「技術力を売る」仕事であり、高いスキルを持ち続けることが成功する秘訣です。
とりわけ、上流工程のプロジェクトに加わるには最新の技術が不可欠であり、勤勉であることが不可欠だといえます。
勉強が苦手な人は新たな技術を得ることのメリットや楽しさを明らかにして、勉強する意欲を養うことが大切です。
ITエンジニアの将来性について
ITエンジニアは非常に将来性の豊かな職種であり、適性を確認する職種として狙い目だといえるでしょう。
様々な業界でIT化やDXによる生産性向上・新規事業への参入を目指す企業が増えています。
DXを効率的に実現するには活用するには、最新技術に精通したITエンジニアの存在が不可欠です。
この流れは将来にわたって続くことが想定されており、ITエンジニアの需要が途切れることはないでしょう。
ただし、平均的なスキル・経験しか携えていないITエンジニアはやがて淘汰されることが考えられます。
ITエンジニアとして大成するには、専門性の高い分野で最新技術を習得しておくことが必要不可欠です。
ITエンジニアの適性を確認するなら
ITエンジニアの仕事に興味があるなら、まずは自分自身の適性を確認することが不可欠になります。
そこで利用していただきたいのが、様々な企業の口コミを多数紹介しているGeeklyReviewです。
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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部
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