IT企業というと年収が高いイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
インターネットが普及し進化し続けるIT企業ですが、IT企業に勤務する人口は減り続けているのが現状です。
そのため人材確保のため年収が一般企業に比べ高くなっています。特に知識や経験が必要な職種はその傾向が強いです。
今回はIT企業の年収事情・高収入が目指せる企業・年収をアップさせるポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。
IT企業では高収入が目指せる
IT企業は高収入が得られるというイメージを持つ人もいるでしょう。実際IT企業の平均年収は444万円で、男性が471万円、女性が386万円という調査結果が出ています。
世代別では20代が370万円、30代が498万円、40代が599万円、50代以上が716万円です。このようにIT企業は、高い年収が見込める業種といえるでしょう。
経験と知識が求められるエンジニアは実績によって年収も大きく変わるのが特徴で、企業側も即戦力として高収入を提示して人材を確保しようとしています。
IT企業全体で人材不足が課題になっており、職種によっては未経験でも採用する企業もあります。
未経験で人材を募集する企業は人材育成を重要視している企業といえるでしょう。
未経験の場合、まずそうした職種で経験を積んで高額収入を目指す方法もあるのです。
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IT業界の4分類
IT業界は4つの分野に分けることができます。詳しくみていきましょう。
インターネット・Web業界
インターネット・Web業界はインターネットを利用したあらゆるサービスを提供します。
具体的には、企業のWebサイト運営・ポータルサイト・SNSなど企業向けから個人向けまでサービスがあります。
企業向けはWebサイトのデザイン・制作・ネットワーク構築・Web広告などです。個人向けはSNS・ポータルサイト制作・ECサービスなどがあります。
情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は直面する経営課題をIT技術を使って解決することを目的として、必要なサービスを提供し、システムの保守も行います。
情報処理サービスにはシステムインテグレータ(SI)と呼ばれ、ITコンサルタントやセールスエンジニアなどの職種があります。
ITコンサルタントは企業が抱える課題の分析・検証を行い、解決策を提案するコンサルタント業務です。
セールスエンジニアはシステムのセールスをするにあたり、製品の説明やクライアントの意見を聞き新たな提案をする業務になります。
クライアントの潜在的ニーズを引き出し、解決策を提案するためITの知識だけでなくコミュニケーション能力も必要です。
ソフトウェア業界
ソフトウェア業界はクライアントのニーズに応えるソフトウェアの設計・開発を行い、職種としてはプログラムを書くプログラマーやシステムエンジニアなどがあります。
そのほか自社でパッケージ製品を開発して企業に売り込む場合もあるのです。ソフトウェアにはインストール型のものや、クラウドサービス型があります。
ソフトウェアはOSとアプリケーションに分けられ、OSはハードウェアを動かすための基本システムでWindowsやMAC、スマートフォン向けにiOSやAndroidなどです。
ハードウェア業界
ハードウェア業界では電子機器の開発・製造・販売を行います。その技術はスマートフォン・ゲーム機・家電製品と幅広く利用されています。
スピーカーやテレビなど身の回りにある家電機器をインターネットに接続して新たな付加価値を生み出すIoTが注目されているのです。
個人向けではIoTの進歩で音声1つでテレビをつけたり、明かりをつけたり・消したり、玄関の鍵を解除したりして生活の利便性が向上しました。
IT企業の実際の年収事情は口コミサイトで見てみよう
未経験からIT企業で活躍できるかどうかは職種にもよります。基本的には年齢が大きなポイントと考えてください。
未経験からでもIT企業で活躍はできるのは20代といわれています。
この世代であればITスキルがなくてもコミュニケーション能力・人柄・意欲で高く評価され採用される可能性が高いです。
未経験でも挑戦しやすい分野としてあげられるのはインターネット・Web業界、情報通信業界、ソフトウェア業界です。
ハードウェア業界や情報処理業界は経験が求められるため、未経験者が挑戦するのはハードルが高いといえるでしょう。
まずは他の職種で実績を積んで挑戦する方がおすすめです。
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IT企業の年収事情は?
IT企業の平均年収がどれくらいなのか業種別・職種別でご紹介しましょう。
業種別
下記の業種別年収について解説しましょう。
- システムアナリスト
- システムエンジニア
- システムコンサルタント
システムアナリストは情報システムの開発に関する分析・評価を行う仕事で、平均年収は600〜1,000万円といわれています。
経営戦略・事業課題・業務の流れをクライアントからヒアリングしてシステムの立案・導入策定などを行います。
上流工程を担当するため技術的な知識だけでなくビジネスの観点から採算・効果にも配慮しなければなりません。
システムエンジニアはクライアントのヒアリングを通じて最適なシステム開発を行う仕事で、システム設計やプログラミングなどを担当します。
システムエンジニアの平均年収は550万円で、経験や実績次第で優秀なエンジニアになれば20代後半で800万円ほど稼ぐ人もいます。
システムコンサルタントはクライアントが抱える課題をシステムを開発して解決する仕事です。
クライアントの業務内容を深く理解し、問題点を分析し改善案を提案する仕事で用意周到で綿密なプレゼンテーション能力・倫理的思考力が必要です。
職種別
IT業界にはさまざまな職種があり、年収も職種によって異なります。
特にプロジェクトマネージャーやITコンサルタントは専門的な知識やスキルが不可欠で高い年収が狙える職種です。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトのスケジュール・予算・品質管理を担いながらプロジェクトを進行する仕事です。
プロジェクト全体の方針や意思決定を行うポジションのためコミュニケーション能力はもちろん、交渉力・リーダーシップ・マネジメント能力が求められます。
プロジェクトマネージャーの平均年収は664万円といわれています。
ITコンサルタントはクライアントの経営状況・課題を見極めシステムでどのように解決するのか提案する仕事です。
ITコンサルタントの平均年収は584万円です。高度な知識と課題解決能力が求められます。
IT業界で高収入を得やすい企業とは?
IT業界で高収入を得やすい企業とはどのような企業なのでしょうか。詳しく解説しましょう。
大企業
大手企業の平均年収は一般的な中小企業やベンチャー企業に比べて高いといえます。
年収だけで良し悪しを決めることはできませんが、大企業の方が安定性があり福利厚生がしっかりしているといえるでしょう。
年収をアップさせたい人は大手企業を狙うのもおすすめです。
ただし、技術力や幅広い経験を積みたい人は中小企業という選択肢もあります。転職をする際は年収の額面も重要ですが、自分の描くキャリアパスにふさわしい企業を選びましょう。
元請け企業
例えばITエンジニアでは元請け企業と下請け企業では平均年収に大きな差があります。
大きなプロジェクトの場合、元請け企業は足りない人材を下請け企業に発注することがよくあります。
そのため、元請け企業の方が下請け企業よりも年収が多くなる傾向が強いです。もし、現在下請け企業に勤めている人は元請け企業に転職すれば年収がアップする可能性があります。
外資系企業
IT企業でも外資系企業なら高収入・エリートといったイメージがあります。外資系企業は成果主義のため結果を出せば報酬が上がります。
日本でビジネスを展開する外資系企業は優秀な人材を確保する必要があるため高めの年収を提示する傾向が強いです。
外資系企業は人材育成よりも即戦力重視であり、福利厚生など日本企業に比べ付加価値が低い分、年収が高いといった面があります。
また、外資系というと英語力が高くないと難しいと思われがちですが、クライアントは日本企業であることから英語力を意識する必要はあまりないでしょう。
ただし、デメリットとして外資系企業は成果主義であることから目標を達成できなければ報酬は下がり、最悪解雇されるリスクがあることは忘れないでください。
会社の業績結果次第では日本撤退というシナリオもあるため、いつでもキャリアを活かせるよう準備しておきましょう。
IT業界で年収をアップさせるには?
IT業界で年収をアップさせる方法についてみていきましょう。
ITに関する資格を取得する
IT業界で働くならスキルアップの証として資格を取得するのをおすすめします。
資格の勉強は知識の体系化にとって大変重要で、技術への理解が深まれば応用力も身についてスキルアップにつながるでしょう。
また、積極的に資格を取得することで最新技術に遅れをとることなく市場に必要とされ続けられます。
IT企業で働く場合に資格は必要ないという人がいますが、プロジェクトを推進していくようになると資格で得た知識や考え方が役に立つことも多いのです。
そして、資格があることでプロジェクトメンバーに起用される可能性も高くなります。
プログラミングスキルを身につける
プログラミングスキルがあればIT業界以外の就職にも役立つため身につけておくことをおすすめします。
プログラミングができれば業務の自動化を実現するシステムを自分で開発が可能です。
事務処理などルーティンワークの自動化は多くの企業で進めており、プログラミングの知識がある人の需要は高いです。
プログラマーはシステムエンジニアが作成した設計書に基づいてプログラミングを行い、システムを開発します。
また、プログラミングはやる気さえあれば未経験からでも習得できるのが特徴です。
IT業界はどんどん進化していますが、新しい情報をキャッチして自分でシステムを開発するのに関心がある人は、ぜひプログラミングスキルを身につけることをおすすめします。
IT業界で働いている人のリアルな声を聞いてみよう
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IT企業は今後も伸び続ける業界
経済産業省の報告では2030年にITの人材不足は約60万人と予想しています。
一方でインターネットやスマートフォンの進化は目覚ましく、AI・IoT・ビッグデータなど活用が広がり、IT企業は今後も伸び続けるでしょう。
そのため企業は未経験から経験豊富な幅広い人材を求めています。
将来性のあるIT企業で働きたいのであれば、伸びる企業はもちろん事業のビジョン・企業理念と自分のスキルがどう活かされるのかじっくり検証してみましょう。
GeeklyReviewにはそのヒントが隠されているのです。
高収入が目指せるIT企業一覧
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この記事の監修者

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