NTTは、日本の通信事業をけん引してきた大企業です。過去の働いてみたい企業ランキングの上位に何度も掲載される企業ですから、年収や待遇などが気になります。

働き方改革が進められてきている現在、年収以外の働きやすさや働きがいについて企業がどのように取り組んでいるかが見えていなければなりません。

今回は、NTTグループの年収ランキングや待遇についてご紹介します。

NTTグループとは


NTTとは、日本語名で日本電信電話株式会社のことです。NTTは国営企業として組織され、1953年に日本電信電話公社、1985年の民営化により日本電信電話株式会社となりました。

グループとしては日本最大の企業として、グループ全体の社員数は30万人を超える企業体となっています。統計資料によると、連結子会社は944社です。

社名に「NTT+企業名」となっているので判別しやすい表記になっています。グループの主な業種は、もともとの仕事であった通信・電話とネットワークに関連した内容が主です。

NTTグループの年収ランキングTOP5


NTTグループはNTT本体を核に、大きく5つの事業領域に分かれています。

  • 地域通信事業:NTT東日本・NTT西日本
  • 長距離・国際通信事業:NTコミュニケーションズ
  • 移動通信事業:NTTドコモ
  • データ通信事業:NTTデータ
  • その他事業:NTT都市開発・NTTコムウェア

それぞれの企業が独自の分野での企業成績を上げていますが、年収はグループ内企業ごとに異なっているようです。以下、詳しく説明します。

NTT都市開発株式会社

https://geeklyreview.com/company/company-46836

NTT都市開発株式会はNTTグループの中では異色の事業内容で、オフィス・商業事業とオフィスビル管理事業を中心に業績を伸ばしてきました。

大都市圏でのオフィスビルの賃貸事業や商業施設・ホテルの賃貸事業のほかに、住宅分譲や賃貸事業などを幅広く手掛けています。

NTT都市開発株式会社の平均年収は、925万円です。

NTT(日本電信電話株式会社)

https://geeklyreview.com/company/company-20651

NTTグループの核になる企業で、グループ全体をけん引する立場は変わりません。近年、新卒採用では事務職・共通職採用ではなく研究開発職の採用のみとなっています。

NTTグループで事業内容ごとに分離していき、NTT(日本電信電話株式会社)としてはグループ全体の基礎基盤研究や応用技術開発を担うことになるようです。

NTTの平均年収は、922万円とされています。

株式会社NTTドコモ

https://geeklyreview.com/company/company-14123

株式会社NTTドコモは、移動通信事業で携帯電話事業からスマホへの拡張など時代に合わせた展開で大きく躍進してきました。

携帯電話事業ではグループ内の地位を確保し、現在は5Gによるネットワーク改善やdマーケットなどが大きな収入源です。

株式会社NTTドコモの平均年収は、872万円程度とみられます。

株式会社NTTデータ

https://geeklyreview.com/company/company-10451

株式会社NTTデータは、金融取引オンラインシステム・顧客情報システムなどのシステムインテグレーテインに特化した会社です。

公共分野のシステムや金融・通信・製造・法人向けシステムの開発で業績を伸ばしています。近年は、大手企業の海外進出を支援することでシェアを広げている会社です。

株式会社NTTデータの平均年収は、828万円程度とされています。

NTT東日本(東日本電信電話株式会社)

https://geeklyreview.com/company/company-22009

NTT東日本は固定電話などの地域通信事業を担っています。NTT西日本と同じくグループ内で2番目の収益を上げている企業です。

担当地域は、東北・北陸・関東地域と限定されています。NTT法対象の規制会社であるため、事業内容が制限されてる会社です。光回線の高度化・低廉化・多様化などで収益を上げてきました。

NTT東日本の平均年収は、800万円程度となっています。

GeeklyReviewのサイトではNTTグループの会社情報をみることができるため、ぜひ参考にしてみてください。

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NTTグループの職種別平均年収


NTTグループは多様な事業を展開するグループ企業ですから、それぞれの事業ごとに職種も多様化しています。その中で特徴的な職種を4つに絞って平均年収をご紹介しましょう。

事業形態や年齢層によって金額の違いがありますが、前述のグループ内の年収ランキング・後述の年代別収入と合わせてご覧ください。

営業

営業の仕事内容は、VA営業(課題解決提案)・SE(VAを技術的な説明で支える)・SA(電話サービスなどを使ってコンサルティング提案)などです。

これらの営業を顧客様ごとに連携・連続して行うチームとしての活動になります。営業後のサポートも含めて顧客様とつながる仕事です。

営業職の平均年収は450〜1,000万円となっています。

コンサルタント


コンサルタントの仕事内容は、クライアントの悩みを解決するためにNTTの技術力・システムで解決できる方法を考え提案する仕事です。

営業でつながったクライアントとより具体的な問題の解決につながる仕事ですから、技術や地域の情報網の課題を把握していることが求められます。

コンサルタント職の平均年収は500〜1,000万円です。

技術開発

技術開発の仕事内容は、機器システムの開発・設計・試作・検証までの製品化に向けた仕事と新規システムの基本研究に分かれます。

製品化は、短期間で完成することを求められますが、システム設計・研究などの分野は完成までの期間より安定性・確実性・信頼性が重要です。

技術開発職の平均年収は450〜1,000万円となっています。

データサイエンティスト

データサイエンティストの仕事内容は、クライアントからの要望を解決するためにデータ集積・データ解析・データの価値づけを行い、解決までの手順を提案する仕事です。

多くの場合、1つの案件がクライアントの希望通りに成形されるまでサポートすることになります。

データサイエンティスト職の平均年収は500〜1,300万円です。

NTTグループの年代別の平均年収


NTTグループは900社を超えるグループ企業のため、年代別の収入にも少し幅があります。

20代:約454万円

30代:約637万円

40代:約807万円

50代:約933万円

働く場を考えるときには大きなポイントとなるため、ぜひ参考にしてください。

NTTグループで求められる人材とは


NTTは大きな企業体ですから業種ごとに希望する人材は違ってきます。これは、自分に合った企業を選ぶチャンスです。

営業職・企画職・情報通信・不動産など多岐にわたるグループ内企業の特色に自身のスキルをマッチさせることができます。

NTT研究所で求めるポイントは、以下の4つです。

  • 論理的に物事を考える力
  • 視野の広さと柔軟な思考能力
  • 何事にも主体的に取り組む力
  • コミュニケーション力・人を巻き込むバイタリティ

NTTデータでは、「指導力」「変革力」「共創力」「強い意志と情熱」を求める人材の要素としています。

同じNTTグループでも企業体によって求める人材が変わりますから、自分に合った企業を探すときはこの点に注意しましょう。

NTTグループの様々な待遇改革


NTTグループでは、働く社員一人ひとりがより効率的な働き方へシフトしていくことによる個々の主体性や創造性を支援する制度を導入しました。

ワーク・ライフ・マネジメントの推進として働き方や休み方の改革に取り組むことをグループ全体に提唱しています。

そのための職場改善の事例を紹介しましょう。

FA制度

今までは人事考査の段階での面接結果を待つという人事から、自信の希望を大きく反映される人事に変わってきました。

FA制度は、職場内異動に際して社員自身が社内ファーの中から希望の職を選べるフリーエージェントの制度です。現在の職と別の職を兼任することも検討しています。

社員が自身のこれまでの経験を冷静に見つめ自己評価したうえで出した希望です。ここで評価されることが、次の仕事へのモチベーションにつながります。

これは企業が育てた優秀な人材を社外へ流出することなく働き続ける環境と意欲の持続につながる企業改革の一環と考えられます。

アドバンスド・スペシャリスト制度


アドバンスド・スペシャリスト制度とは、NTTの打ち出した中途採用者を増やすための待遇改善策の1つです。

この制度では、主にデータマネージメントやクラウドに関するエンジニアを対象にしています。

募集する役職を4つの段階に設定し、同時に採用後の進路についても明示することで400人規模の採用をする計画です。

選択型福利厚生制度

NTTグループ全体で導入した制度に選択型福利厚生制度(カフェテリアプラン)があります。

これは、福利厚生を「健康増進」「財産形成」「住宅関連」の3つのメニューに分類し自由選択できる制度です。

このカフェテリアプランは、あらかじめ社員に付与されたポイントを使うことで自由にメニューを選べるという特徴があります。

ポイントを使わずに利用できるコアメニューも用意されており、「人間ドック」「育児・介護支援」「ホームローン」の健康面・家庭生活・住宅などの手厚いサポートが受けられます。

NTTグループのことをさらに知りたいなら口コミが参考に


会社員は、自分の会社の給与面・福利厚生面がよいのかどうかを比較する手立てが多くありません。まして、他社の情報を知ることはかなり難しいといえます。

働き方を見つめなおしたり働きがいを探しているのであれば、求人票や雑誌などにのっていないリアルな情報が欲しいものです。

NTTグループなどの大きなグループでは、グループ内の他社情報も多くありません。そのようなときに、口コミサイトを利用してみてはいかがでしょうか。

口コミサイトの大きな特徴は、会社を退職した人や転職した人が意見や感想を書き込んでいるため実態に合った情報を得ることができます。

口コミを書いた方の中には職場に不満があって離れた方もおり、悪意のある批判的なネガティブ情報もありますから読み取りには注意しましょう。

GeeklyReviewのサイトではNTTグループ内の各企業の情報をみることができるため、ぜひ参考にしてみてください。

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NTTグループの企業は福利厚生が充実して働きやすい


NTTグループでは、休暇制度・出産育児支援・介護支援・勤務関連について時代に合った個々の社員への手厚い福利厚生を導入しています。

休暇制度では、年度内に失効となる年次休暇を一部積み立て可能とし、休暇を取りやすくしました。また、育児支援では短時間勤務やシフト勤務を導入しています。

介護のための早期退職などを避けるために、休職制度や短時間勤務・シフト勤務・夜間勤務制限などの措置を取り入れている所も大きな特徴です。

社員のワーク・ライフ・マネジメントの推進のために積極的な制度の導入を行い、社員を支えています。

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