エンジニアを目指している方には「そもそもJavaとは何?」「Javaは聞いたことがあるけど、いまいち分かっていない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
Javaは世界中で利用されている人気プログラミング言語で、現在も現役エンジニアから高く支持されています。
Javaは使用されている分野が多岐にわたっているため、非常に汎用性の高いプログラミングスキルともいえます。たとえ未経験でもあっても十分に習得できるのも嬉しいポイントです。
そこで本記事ではJava・Javaエンジニアとは何かをはじめ、Javaエンジニアの平均収入・仕事内容・役立つ資格なども併せて解説していきます。
Javaとは
JavaとはC言語をベースに開発された人気プログラミング言語で、有名企業・Googleが開発に用いる三大言語(Java・C++・Python)の1つです。
Javaは「Write once, run anywhere(1度(プログラムを)書けば、どこでも実行できる」)」というスローガンを掲げる通り、MacOS・Windows・Linux・UNIXなどを問わずにプログラムを実行できます。
また家電・スマートフォン・デスクトップパソコンなどのプラットフォームの違いを理解し、それぞれの環境においてプログラムが適切に実行されるのも大きな魅力です。
そのためカーナビ・IoT機器・金融システム・Webサービス・アプリケーションなどの幅広い分野で使用されており、エンジニアからすると非常に汎用性の高いプログラミングスキルともいえます。
ちなみにJavaと似たプログラミング言語にJavaScriptがありますが、JavaScriptはまったく別のプログラミング言語です。ただ単に名前が似ているだけであるため混同しないようにしましょう。
Javaエンジニアとは
JavaエンジニアとはJavaというプログラミング言語を扱う技術者で、Javaを利用してシステム・アプリケーション開発などを行っています。
IT業界ではJavaエンジニアというと初心者レベルに近い技術者といったイメージもあり、その理由としてはJavaが初心者向けプログラミング言語である点が挙げられます。
他のプログラミング言語と比べて初心者でも比較的扱いやすいのが魅力で、企業の研修用・講習用教材として用いられるケースも多いです。
ただ、Javaを習得すれば、他のプログラミング言語も習得しやすくなるほか、やはり多くの分野において使用されているため、さまざまな分野の開発に携われるといったメリットもあります。
また世界中で普及しているため就職・転職市場において安定的に需要が高く、新しい需要だけでなくシステム改修業務としても求められています。そのため、今後も高い需要が続くといえるでしょう。
このようにJavaエンジニアは活躍できる幅が非常に広く、今後も安定的に需要を見込めるのがおすすめポイントです。
Javaエンジニアの平均年収
次に、Javaエンジニアの平均年収について解説していきます。
多言語エンジニアより低い傾向
Javaエンジニアの平均年収は約520〜550万円で、多言語エンジニアと比べると低い傾向にあります。ただ、日本の平均年収と比較すると、十分に高収入といえる年収です。
プログラミング言語別ではScala・Python・Swiftなどが高い傾向にあり、Javaはちょうど中間に当たる年収レベルといえます。
多言語エンジニアは複数の言語を扱える希少性から高い傾向にありますが、JavaエンジニアもJavaを習得したのをきっかけにプログラミングスキルを磨けば、平均年収より高い給与を目指すことも十分に可能です。
特にフリーランスとして活動するJavaエンジニアは年収が高い傾向にあり、約800〜2,000万円といった高い給与を稼いでいる方も数多くいます。
能力や経験によって大きく差が出る
Javaエンジニアの年収は能力・経験により大きく差が出るため、年収を上げたい場合はスキルアップを意識することが重要です。
さまざまなシステム開発・アプリケーション開発などに携わることでどんどん経験が磨かれていくので、最初のステップとしておすすめです。
その後はフリーランスとして活動するほか、大手企業に転職したりシステム開発の上流工程を経験したりすると、平均年収より高い給与を得られるケースも少なくありません。
またプログラミング言語以外に、さまざまな業界の知識を身につけたり、マネジメント・コミュニケーション力を磨いたりするのもおすすめです。
Javaエンジニアの仕事内容
次に、Javaエンジニアの具体的な仕事内容について解説していきます。
システム開発・設計
Javaエンジニアの大きな仕事としてシステム開発・設計があり、その名の通りJavaを使用したシステム開発・設計です。
Javaの特徴に基づいたシステム設計を行った後にプログラミングを担当するほか、Javaによる開発を前提としたシステム基盤の設計・導入に携わるケースもあります。
一般的には経験・スキルに応じて、Javaを使った基本的なプログラミングという下流工程から開発者側の視点に立った重要なシステム設計という上流工程へと、段階を踏んでキャリアアップしていく傾向にあります。
またシステム開発・設計と似た業務として、他言語で書かれているコードをJavaへと移行する業務もあり、さまざまな業務を担当できるチャンスがある仕事ともいえるでしょう。
コーディング
Javaエンジニアの基本的な仕事としてコーディングがあります。コーディングは規定のプログラミング言語を使ってソースコードを作成することです。
あらかじめ作られた指示書に基づいてコーディングを行い、その後は正確に動作するかをチェックするテストを繰り返します。
また指示書の内容が理解できない場合は作成者に確認するほか、しっかりと指示内容と相違ないようにソースコードを作成する必要があります。
ちなみにGeeklyReviewでは、実際に現場で活躍しているJavaエンジニアのリアルな声も見られるので要チェックです。
Javaエンジニアの魅力
次に、Javaエンジニアの魅力について解説していきます。
幅広い分野で活躍できる
Javaエンジニアは幅広い分野で活躍できるのが魅力で、企業の業務システムからゲームアプリ開発まで携われます。
Javaはシェアの高いプログラミング言語だからこその魅力ともいえ、さまざまな業界に携わってみたい方には打ってつけです。
またエンジニアとして現場で働きながら、どの分野が自分に向いているかを考えられるのも嬉しいポイントです。
大規模なシステム開発に携われる
Javaエンジニアは大規模なシステム開発に携われるのも魅力です。
Javaは企業の基幹システム開発にも用いられるプログラミング言語で、官公庁・金融系などのシステム開発にも使用されています。
大規模なシステム開発に携わると、多くの経験を得られるといったメリットもあります。
Javaエンジニアに役立つスキルと資格
次に、Javaエンジニアに役立つスキル・資格について解説していきます。
オブジェクト指向のプログラミングスキル
Javaエンジニアはオブジェクト指向のプログラミングスキルを学ぶのもおすすめです。なぜなら、Javaはオブジェクト指向を取り入れたプログラミング言語だからです。
オブジェクト指向とはコンピュータプログラムの設計・実装における考え方の1つで、プログラムで利用される機能をオブジェクト(物)として捉えます。
そして各オブジェクトを組み合わせることによりシステムを完成させる概念です。
オブジェクト指向には各オブジェクトごとにある独立性・他のシステムでも活用しやすい再利用性などのメリットがあり、Javaを理解するうえで知っておきべき考え方といえます。
ちなみにオブジェクト指向を取り入れた代表的な言語にはC++もあり、Javaを習得した方はC++を学んでみるのもおすすめです。
アプリ開発スキル
Javaエンジニアはアプリ開発スキルを身につけるのもおすすめで、さまざまなアプリが生まれる現代では必須ともいわれています。
アプリ開発スキルを習得することで、Webアプリ・スマホアプリなどの開発が可能となり、さまざまなアプリ開発に携われるようになります。
またモバイルアプリを中心に今後も高い需要が見込まれるため、非常に将来性のあるスキルともいえるでしょう。
Javaプログラミング能力認定試験
Javaエンジニアを目指す方は、Javaプログラミング能力認定試験を受けてみるのもおすすめです。
Javaプログラミング能力認定試験とは、その名の通りJavaに関する知識・スキルを評価する民間資格です。評価基準は1級・2級・3級の3つに分かれています。
この資格を取ることにより自分のスキルを客観的に証明できるのがメリットで、特に未経験の方は就職・転職活動においてアピールポイントとなります。
Oracle Java認定資格
Javaエンジニアとしてスキルアップを目指すなら、日本オラクル社が主催するOracle Java認定資格を受けてみるのもおすすめです。
Oracle Java認定資格はJavaエンジニア向けの民間資格で、レベルはBronze・Associate(Silver)・Professional(Gold)の順に上がります。
Javaのバージョンアップに合わせた試験となっているのも特徴で、試験を受けて取得することにより高度なスキルを持っていることを証明できます。
GeeklyReviewではエンジニアが活躍する企業に加え、そこで働いているエンジニアのリアルな声も見られるので要チェックです。
実際にJavaエンジニアが働いている企業の口コミをチェックしよう
Javaエンジニアを目指している方は、実際にJavaエンジニアが働いている企業の口コミをチェックしてみるのがおすすめです。
口コミをチェックすることによりJavaエンジニアの現場を知ることができ、どんな知識・スキルが問われるかが見えてきます。
最初に現場で求められる知識・スキルを確認しておくことで、Javaエンジニアを目指すうえで効率的に学べるようになるので見ておいたほうがいいでしょう。
Javaエンジニアは需要の高い職種
Javaエンジニアは需要の高い職種で、他のプログラミング言語と比べ、Javaエンジニアは採用の門戸が広い傾向にあるのでおすすめです。
Javaは世界中で普及している人気プログラミング言語で、毎年就職・転職市場では安定した需要があります。
企業によっては未経験であっても採用しているケースもあり、他言語のエンジニアと比べて需要が高いといえます。
Javaエンジニアが活躍している企業一覧
GeeklyReviewでは、下記のような人気企業で活躍しているJavaエンジニアのリアルな声を見られます。
この記事の監修者

ギークリーメディア編集部
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