デジタルの時代となり、デジタルマーケティングが欠かせなくなってきました。それに伴い、デジタルマーケターの需要も高くなっています。
しかしそもそも、デジタルマーケティングの仕事がよく分からないという人もいるでしょう。また、改めて仕事内容を確認したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
デジタルマーケターの仕事内容と併せて、働くメリットやなる方法を紹介します。ぜひ、参考にしてください。
そもそもデジタルマーケティングとは?
デジタルマーケティングという言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。しかし、そもそもデジタルマーケティングとは何を意味しているのでしょうか。
デジタルマーケティングは、デジタルを活用して行うマーケティングのことです。Web広告を出したり、WebサイトやSNSを使って顧客の行動を分析したりします。
顧客の行動を把握することで、それぞれの好みやニーズを知ることが可能です。1人1人に合わせたマーケティングを行うことができるので、売り上げアップに繋げることができます。
「Webマーケティング」との違いも説明しましょう。似たような職種なので混同される人もいますが、対象が違います。
Webマーケティングの対象はWebサイトです。Webサイトを充実させ、サイトを訪れる人を増やしたり売り上げアップを目指したりします。
デジタルマーケティングはWebサイトも含め、さまざまなデジタルコンテンツが対象です。
デジタルマーケターの仕事内容
デジタルマーケターの仕事は、デジタルマーケティングを行うことです。では、どのようなことをしているのでしょうか。デジタルマーケターの仕事内容について、詳しくみていきます。
施策の企画立案から実施
まず、どのようなマーケティングを行うのか考えます。デジタルデータを分析し、それをもとに施策を考え商品やサービスの販売をするのです。
マーケティングを行うとき、次の2点が大事になります。
- 担当するサービスや商品、ユーザーは?
- 事業内容や業務フローは?
これらのことを把握したうえで、目標を達成するためにはどうしたらよいのかを考えます。それを参考に、施策を決めるのです。
施策が決まってもすぐに実施とはなりません。まずは、社内やクライアントにプレゼンします。
企画立案において、クライアントのイメージに合っているかどうかは重要です。イメージ通りでかつ、分析の結果が反映された企画立案である必要があります。
さらにコストも重要です。内容が良くても予算オーバーでは意味がなく、いかにコストが抑えられるかも判断されます。
社内やクライアントから「OK」が出ないと、施策を実施できません。問題がなければ、実施となります。
施策の効果検証・改善
施策の効果を知ることも、デジタルマーケターの大事な仕事です。施策を実施してから一定期間を経たら、効果検証を行います。
効果が高かった施策はその内容や理由を調べ、応用できるものは次に利用するのです。改善点があれば、改善も行います。
継続して行う施策の場合、効果を高めるためには改善も欠かせません。
デジタルマーケティングの仕事をするメリット
デジタルマーケティングの仕事をするうえで、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。
コミュニケーションスキルが鍛えられる
デジタルマーケターの仕事をすることで、コミュニケーションスキルが鍛えられます。クライアントとの交渉が欠かせないからです。
他にも、一緒に仕事を行うスタッフや提携先の企業とやり取りをする必要があります。仕事を円滑に進めるためには、人間関係の構築は欠かせません。
高いコミュニケーションスキルが求められるので、仕事をしていくうちに自然と鍛えられていくのです。
デジタルに関する知識・経験を得られる
デジタルマーケティングの仕事をすることで、デジタルに関する知識や経験を得られます。なぜなら、AIやIoTに関するスキルを求められるからです。
マーケティングを行うとき、AIやIoTがよく活用されています。特にIoTに関する知識は必須と思ってよいでしょう。
IoTは「モノのインターネット」と呼ばれており、家電やウェアラブル機器などで使われています。IoTを活用することで顧客の行動を分析することが可能です。
そこにAIを組み合わせることでさらに詳しく解析ができます。他にも、機械学習やビッグデータなどの知識も必要です。
これらの知識がないと仕事はできないといってもよいでしょう。
PDCAサイクルを回すスキルが身につく
PDCAサイクルを回すスキルも手に入ります。PDCAサイクルはデジタルマーケティングの世界でも応用されています。
PDCAサイクルの「PDCA」は次の4つの頭文字を組み合わせた言葉です。
- P:「Plan(計画)」
- D:「Do(実行)」
- C:「Check(確認)」
- A:「Action(改善)」
これら4つの手順を回すことで、より良い結果を残すことができます。施策を考えるとき、PDCAを回しやすいように設計することも大事です。
常にPDCAサイクルを頭に置きながら仕事をするので、スキルが身につきます。
デジタルマーケティングの仕事の平均年収
デジタルマーケティングの平均年収はどれくらいなのでしょうか。需要が高いこともあり、未経験者でも平均年収は高めです。
未経験者や新卒でも年収は約300万円で、キャリアを積めば400万円以上を稼ぐこともできます。役職に就くことができれば、700万円〜800万円台になる場合もあるようです。
もちろん、年収1,000万円以上を目指すこともできます。クライアントからヘッドハンティングされた場合、年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。
GeeklyReviewでは、デジタルマーケティングとして活躍している人の声を聞くことができます。
企業によっても年収は異なるので、実際に働いている人の声はとても参考になります。
デジタルマーケティングの仕事に向いている人の特徴
知識やスキルがあれば、未経験者でもデジタルマーケティングの仕事はできます。しかし仕事内容が自分に合っているかどうかは別問題です。
では、どのような人がデジタルマーケティングの仕事に向いているのでしょうか。向いている人の特徴をみていきます。
ロジカルシンキングができる
ロジカルシンキングができる人は、デジタルマーケティングの仕事に向いているといえるでしょう。デジタルマーケティングの仕事では、物事に順序を決め整理を行います。
そのため、ロジカルシンキングができる、もしくは身についている人にはおすすめです。
好奇心旺盛で新しいものを取り入れられる
デジタルマーケティングの仕事は好奇心旺盛な人にも向いています。常に新しいものに興味を持つ性格は、デジタルマーケティングの仕事にぴったりです。
戦略を考えるとき、さまざまなデジタルコンテンツを利用しなくてはいけません。また、戦略によってはこれまでとは違う視点で物事を判断する必要もあるでしょう。
多方面に目を向けなくてはいけないので、どのようなことにも好奇心を持つ好奇心旺盛な人が向いているのです。
物事を前向きに考えられる
物事を前向きに考えられるかどうかも大事です。デジタルに限らず、マーケティングの仕事は失敗がついてきます。その失敗をもとに、次の戦略を考えていきます。
そのため、失敗するたびに落ち込むような人はあまり向いていません。「どうして失敗したのだろう」、「次はどうすればいいのか」と前向きに物事を考えられる人が向いています。
デジタルマーケティングの仕事をする方法
デジタルマーケティングの仕事は、誰にでもすぐにできるものではありません。しかし、未経験であってもデジタルマーケティングの仕事に就ける可能性は十分にあります。
それでは、どのようにしたらデジタルマーケティングの仕事をすることができるのでしょうか。ここでは2つの方法について詳しくご紹介します。
Web関連企業へ転職・部署へ異動して実務経験を積む
デジタルマーケティングの仕事は未経験者でもできます。これから始めるのなら、Web関連の企業へ転職するという選択肢もあります。
デジタルマーケターを求める企業は多く、これから育成することを考えて未経験者でも受け入れている企業は少なくありません。
そのため、中途採用で転職してデジタルマーケターを目指すことができるのです。
社会人向けのスクールもあるので、そこへ通ってデジタルマーケティングに触れておくのもよいでしょう。予め準備しておくことで、キャリアアップがしやすくなります。
現在勤めている企業にWeb関連の部署があるのなら、そこへ異動するのもおすすめです。Web関連の仕事をしながら、実務経験を積んでいきましょう。
新卒でWeb関連の企業に就職する
新卒でデジタルマーケティングの仕事をしたいのなら、Web関連の企業に就職するのがおすすめです。初めからデジタルに触れた仕事ができます。
特に総合広告代理店がおすすめです。企業によってはデジタルマーケティングとマスマーケティングに部門を分けており、最初からデジタルマーケティングに携わることができます。
デジタルマーケティングの仕事をするなら企業とのマッチ率をチェックしよう
デジタルマーケティングの仕事をするなら、企業とのマッチ率も大事です。マッチ率を確認することで、自分にその仕事が合っているのか分かります。
GeeklyReviewではさまざまな口コミが投稿されており、実際に働いている人の声を聞くことができます。
仕事内容はもちろん、その企業ではどんな人材を求めているのかを知ることができるはずです。
それらは、自分とその企業がマッチしているかどうかを判断する材料となってくれます。まずは企業に寄せられた口コミを確認してみてください。
デジタルマーケティングの仕事はWebサービス提供に欠かせない存在
デジタルマーケティングの仕事は、デジタル化が進んだ今日において欠かせない仕事です。広告やマーケティング以外の分野でも求められることが増えています。
Webサービスを提供するにあたり、デジタルマーケティングの仕事は必要不可欠です。経験やスキルがあればあるほど、重宝されます。
しかし、デジタルマーケターとしての実績は簡単に作れるわけではありません。一歩ずつ着実に積み上げていきましょう。
そのためにも、まずは自分に合った企業やスキルアップができる企業を探すことが大切です。
スキルアップできるWebマーケティング関連の企業一覧
以下の企業は、スキルアップができるWebマーケティング関連の企業です。
この記事の監修者

ギークリーメディア編集部
主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。