Web関連の仕事の種類はたくさんあります。Webデザイナー・Webライターなどもそうですが、その仕事内容は名前からイメージがしやすい職業も多いです。

では、Webディレクターという職種の仕事内容はどうでしょうか。デザイナーやライターに比べてイメージが難しいと感じるかもしれません。

この記事では、そんなWebディレクターの仕事内容や魅力・厳しさについて説明します。

Webディレクターとは


Webディレクターとは、Webサイトの企画・立案・制作・運営の管理を行う責任者です。

Webサイトを作るためには、Webエンジニア・Webデザイナー・Webライターなどさまざまな職種の人が関わります。

その人たちがチームを作り、円滑に業務を進めチームの目標が達成できるように進行・品質の管理を行っていくことがWebディレクターの役割です。

またクライアントの要望に沿ったサイトを作るために、ヒアリング・企画や見積もりの提案など、クライアントと打ち合わせすることも役割の1つです。

Webディレクターとして働く魅力は?


Webディレクターの主な仕事内容はチームをまとめ、Webサイト・サービスを作り上げ、運用していくことです。

責任がある仕事であると同時に、やりがいも感じられます。次はWebディレクターの魅力について紹介しましょう。

自分が関わったサイトを多くのユーザーに利用してもらえる

クライアントのヒアリングからサイトの完成まで一連の流れに携わり、責任を持つのがWebディレクターです。

そして自分が関わったサイトが全世界に公開されると、多くのユーザーに利用してもらえることになります。しかも大抵のものは、一時ではなく数カ月後・数年後も利用されることになります。

サイトがどれだけの多くのユーザーに利用してもらえたかは、訪問者数など数字があるため明確です。

作り上げた達成感がある

Webサイトの企画から全世界に公開するまでの期間は、その規模によって違いますが半年以上かかるものもあります。

その間、チーム内で問題・課題が発生することもあります。Webディレクターはチーム内で発生した問題・課題を解決する必要があるため、責任は重大です。

その問題を乗り越え、何もない状態から作り上げたサイトを公開するときは、Webディレクターだけでなく制作に関わったスタッフも達成感・やりがいを感じる瞬間です。

そのような瞬間をチームメンバーと喜び合えるのも、Webディレクターの魅力になります。

自分のアイデア・意見が反映される


Webディレクターはクライアントからヒアリングを行い、相談をしながら形にしていきます。

クライアントの要望にどのように応えるかは、Webディレクターと制作スタッフのセンスと力量にかかっています。

Webディレクターは自分たちのアイデアや意見をクライアントに提案することで制作物に反映させることが可能です。

そのためより良い制作物を作るために、自己研鑽へのモチベーションも上がり、制作スタッフと共にスキルアップできる点も魅力の1つです。

マネジメントスキルが身につく

Webディレクターはプロジェクトを円滑に進行させるために、チーム内のタスク管理・スケジュール管理・人の管理などを行う必要があります。

また人の管理の中にはスキルやノウハウの管理だけでなく、チームメンバーのメンタルにおいても管理・フォローする必要があります。

チームメンバーが力を発揮できるよう、また問題が起きたときに早めに報告できるような環境作りも大切です。

このようにWebディレクターはチーム内のお金・時間・人などマルチな面でマネジメントを行う必要があるため、マネジメントスキルが身に付きやすくなります。

魅力あるWebディレクターの仕事に興味を持ったときには、現場のリアルな声がチェックできる口コミが参考になります。気になる方はGeeklyReviewの企業一覧がおすすめです。

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Webディレクターの仕事の厳しさ


Webディレクターはやりがいも魅力もある仕事ですが、チームをまとめ、そのチームの責任者でもあるため大変な部分もあります。

ここではWebディレクターの厳しい現実を説明していきましょう。

仕事を覚えるまで時間が掛かる

Webディレクターの仕事の範囲はとても広く、覚えるまでに時間がかかります。

実際には、制作物を作るのはWebデザイナー・Webライター・Webエンジニアなど専門的知識がある人ですが、それらの分野についてWebディレクターも知識がないとクライアントにいい提案が出来ません。そのため各方面の知識が必要不可欠になります。

またWeb業界は情報の移り変わりが早いため、新しい知識もすぐに古くなります。常に新しい知識を得るために自己研鑽が必要です。

その他にも、責任者として時間やタスクの管理もあります。これらマネジメントの仕事も覚えるまでは時間がかかる仕事になります。

ビジネス視点も必要となる

Webディレクターは、スケジュールを守り納期内に制作物を納品する・一定の品質のものを制作することが求められていますが、さらに成果を出すためにビジネス視点による提案も重要です。

つまりクライアントについても知識がないと、よりよい提案が出来ず、いい成果につながりません。

クライアント企業の製品・サービス・その業界のことを勉強し、アクセスなどのデータを解析し、集客を増やすなどの成果につながるようなビジネス視点も必要になります。

納期に追われることが多い

案件を獲得すると、納期に向けてのスケジュール管理が始まります。Webディレクターは複数のチームメンバーのスケジュールを管理することになります。

ところが多くのWebディレクターの場合、抱えている案件が1つということはありません。複数の案件を抱えていることが多いため、常に納期に追われている感覚になります。

そのため、身体的にも精神的にも休むことが難しく、疲れが蓄積されて辛いと感じることもあります。

Webディレクターの現状は口コミサイトでわかる


Webディレクターの仕事は、やりがいが感じられる一方で大変な仕事でもあります。興味を持ちながらも不安を感じている人もいるのではないでしょうか。

そんな方は口コミサイトを確認してみることをおすすめします。口コミサイトには現場のリアルな声があり、Webディレクターという仕事についてイメージがしやすくなります。

Webディレクターの年収はどのくらい?


責任とやりがいがあるWebディレクターの年収はについて説明します。年収は、スキルや経験により変わってくるため、ばらつきがあります。

その中でも20代の平均年収は300〜400万円です。これは同年代の他の業種と比較するとかなり高めの年収になっています。

そして30代では450〜500万円・40代では500万円台・50代で600万円台と年収は年齢と共に上がりはするものの、同年代の他の業種と比較するとその差は変わらなくなるか低くなっていきます。

Webディレクターはフリーランスで仕事をすることも可能です。フリーランスでもスキルと経験で金額は変わってきますが、自分が求める金額を提示し、受け取ることが可能です。

年収も含め、希望の条件で仕事を探すときにはGeeklyReviewの企業一覧がおすすめです。

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Webディレクターのキャリアパス


Webディレクターがキャリアパスを考えるとき、制作会社から事業会社へ・事業会社から制作会社へなど会社を変えたり、フリーランスとして独立したり、起業したりすることがあります。

また、Webディレクターとしてではなく、別の職種に移ることもあります。例えば、Webプロデューサー・コンテンツディレクター・Webコンサルタント・テクニカルディレクターなどです。

ここでは具体的にWebディレクターのキャリアが、どのようにそれらに活かせるのかを説明します。

Webプロデューサー

Webディレクターがチームをまとめて制作の監督をするのに対して、Web プロデューサーはその上位職として、クライアントの管理・予算管理・制作チームを編成するなど、案件全体の責任者になります。

Web プロデューサーに求められるスキルは、マーケティングのスキル・コミュニケーションスキル・「時間」「お金」「人」などのマネジメントスキルです。

マーケティングスキルは、Webディレクターの経験でビジネス視点を養ってきているのではないでしょうか。

またコミュニケーションスキルもWebディレクターの頃、チームメンバーやクライアントとコミュニケーションをとり進めてきたことで身についているとこが多いです。

さらにチームのスケジュール管理・タスク管理を行ってきたことで身に付いた、マネジメントスキルも活かすことが出来ます。

コンテンツディレクター


コンテンツディレクターとは、コンテンツ制作の全体を取りまとめる仕事です。

具体的にはクライアントの話を聞きながら、課題解決に向けてコンテンツの企画・立案をします。そこからテーマにあった構成の作成・記事執筆・校正校閲のための人材を配置します。

そして最終的には、完成後公開したコンテンツの分析・改善をする仕事です。これらの業務をスケジュール通りに進め、且つ品質も保つ必要もあります。

そのため、コンテンツディレクターに求められるスキルは、スケジュール管理スキル・コミュニケーションスキル・マーケティングスキル・相手に意見を伝えるために必要な論理的な考え方です。

これらは、Webディレクターに求められるスキルと重なる部分も多いため、Webディレクターからのキャリアパスとして考える人もいます。

Webコンサルタント

Webコンサルタントは、Webサイトの制作にとどまらず、クライアントの課題解決・目標達成をWebを使って実現していく仕事です。

つまりクライアントがもっているデータ・コンテンツ・メディアを使用し、サイトの見直し・データの分析・マーケティング・SEO・情報の活用方法など多方面に視野を広げ、クライアントに対してコンサルしていきます。

一方、WebディレクターはチームをまとめながらWebサイトやサービスを作っていく仕事のため、方向性が違うように感じるかもしれません。

しかし、Webディレクターで培った広い知識・コミュニケーションスキル・ビジネス視点でWebコンサルタントを目指すことができます。

Webコンサルタントは、よりクライアントの問題解決に寄り添うことになり、成果を感じやすくやりがいを感じるのではないでしょうか。

詳しく知りたいなら現場の声をチェック


Webでクライアントをサポートする仕事は、Webディレクターを始めWebプロデューサー・コンテンツディレクター・Webコンサルタントなどさまざまです。

それぞれの仕事について現場の声をチェックしてみると、よりリアルにイメージができるためおすすめです。

Webディレクターは将来性が高い仕事


Webを使う仕事はたくさんあります。その中でWebディレクターの将来性はどうでしょうか。

Webディレクター は現在も需要が高くなっていますが、将来的にもそれは続くといわれています。

その理由の1つ目は、チームのまとめ役はAIには出来ず、人間の仕事として残るからです。いくらAIが発達しても機械はコミュニケーションをとりながらチームをまとめることはできません。

2つ目の理由として、Web制作の案件がなくなることがなく、今後ますます増えていくことを考えるとWebディレクターの需要の高まることが予想されます。

このような理由から、Webディレクターの将来性は期待できます。

Webディレクターが活躍している企業一覧

Webディレクターがどんな企業で活躍しているのかを見ると、企業や仕事のイメージがしやすくなります。GeeklyReviewでは、Webディレクターが活躍している企業も紹介しています。