「今の仕事が、本当に自分に合っている仕事かな」と思う方は意外に多いです。また、「働きやすい職場かどうか」と悩む方も少なくありません。

日本では最初に勤めた会社で一生働く終身雇用ということが当然のようにいわれていましたが、今は自身の働きたい仕事を選ぶことが働きがいにつながる時代です。

今回は、ホワイト企業を取り上げています。そのよさを知っておくことで、これから働く仕事の選択の参考にしていただければ幸いです。

ホワイト企業とは?


ホワイト企業とはブラック企業という言葉の対義語として使われる言葉で、社員にとって働きやすい企業を指します。

ホワイト企業では安心して働くことができることから新卒者や転職者の入社希望が増え、定着率が高いことが特徴です。

ホワイト企業とはどのような企業かということを知ることにより、自分が働く職場と他の職場を比較をしたり職場改善の基準を明確にしたりすることができます。

ホワイト企業の特徴


ホワイト企業の特徴は、社員が働きやすい職場環境を整えていることです。経営者が働きやすい環境を整えることで、業績を上げている企業といえます。

経営者と社員が相互理解の中で職場改善をすることで外部から評価され、よりよい職場を継続していくことが大きな特徴です。

企業努力だけではなく、働く一人ひとりが仕事を抱えすぎないように自分から働き方を変えていく社内風土も大切にしなければなりません。

充実した福利厚生

福利厚生は法定福利厚生と法定外福利厚生の2つに分かれています。法定福利厚生は、社会保険や厚生年金保険などの法律に基づいて企業が実施する福利厚生です。

企業が独自に設定できる法定外福利厚生は住居手当・通勤手当・健康診断補助・育児手当などが該当し、より充実を求められる福利厚生になります。

住居・通勤・育児手当は金銭面での負担を軽減し、健康診断補助は健康面を支える社員にとっての大切な安心材料です。

企業が社員の健康や暮らしを守ることが、働く人が健康で余裕をもって仕事に取り組めることにつながり企業と社員相互に大きなメリットになります。

残業時間が少ない

残業は、想定していた仕事量を超えた仕事を一定の期間で処理しなければならないために生じる時間外勤務のことです。

残業時間を少なくするためには、個々の負担を減らし組織として仕事を分散するシステムを導入する必要があります。

自分の時間を家庭生活の充実にあてたり自己啓発に使ったりすることが、通常の仕事を効率よく終わらせることにつながり会社にとっても大きなメリットです。

高い有給休暇の取得率

有給休暇は働く人の大切な権利の1つです。ホワイト企業は企業の姿勢として、有給休暇を社内の立場にかかわらず取得することを推奨する傾向にあります。

有給休暇を取得することが仕事のストレスを解消し、ご自身のためにもご家族のためにも充実した日常生活を過ごすことにつながるため大切にされてきました。

有給休暇の取得率は外部からも評価される企業としての取り組みととらえ、残業の削減と同様に企業と社員がともに取り組むべき制度です。

離職率が低い


社員が長く勤めている企業は社員が認めるホワイト企業として外部から評価され、就職や転職の希望者が増え優秀な人材が集まる企業となります。

離職率が低い状態が続くのは、企業の取り組みの継続性や企業と社員の相互理解などが不足していることが大きな原因です。

このように、社員が継続して不安なく働ける職場は、企業としての社会的価値を高め広く認知されることにつながります。

成長できる環境がある

ホワイト企業の多くで取り上げている制度が研修制度です。新人研修だけでなく採用後の定期的な研修を行う企業に人材が集まります。

研修は社内の人材で対応できる内容だけではありません。ビジネスマナー研修やハラスメント研修など時代に合った研修を、外部講師によって実施する企業が増えました。

また、社外の研修会に参加できる制度を採用している企業も出てきています。一般研修で異業種のネットワークが増え、新たな仕事につながる可能性も注目され始めました。

このような働く人のスキルアップの環境があることは、仕事に対するモチベーションアップにつながります。

ホワイト企業の見分け方


働きたい企業を選ぶときには、目指している企業がホワイト企業かどうかを見極めなければなりません。まずは、インターネットなどで多くの情報を集めることが必要です。

次に、インターネットに流れている情報が正しいかどうかを見極めることが大切になります。

入社してから分かるようでは困るため、リサーチのポイントを押さえてホワイト企業かどうかを見分けるための情報収集することが大切です。

企業情報サイトを活用すると、知りたかった情報だけでなく口コミなどの情報もあります。就活中に正しい情報を押さえることはとても大切です。

会員登録することで他の人が知らない情報なども得ることができます。また、常に最新の情報に更新していますから、自信をもって就活に望みましょう。

実際に働いた人の声を聞く

就活中であれば、大学の就職課に先輩で関連会社に採用された方がいないかを尋ねてみることもよいでしょう。該当される方がいれば情報を聞くことができるかもしれません。

会社の雰囲気を探るために、採用面接やリモート面談など積極的に活用して会社の雰囲気を探ることが可能です。

求人を頻繁に出していないか

ホワイト企業は離職率が低いため、定期採用時期以外の採用情報を出すことは通常ありません。頻繁に求人広告を出している企業は要注意です。

企業によっては、経営拡大や業績好調という理由で求人を出すことがあります。そこで、求人内容にも注目してみましょう。年齢・経歴不問という場合は、気を付けてください。

インターネットの企業情報サイトには、対象企業で働いた経験がある方からの口コミ情報が掲載されていることがありますからリサーチしてみましょう。

多くの企業情報を得るなら、口コミサイトをチェックするのがおすすめです。GeeklyReviewではさまざまな企業の口コミをランキング形式でご紹介しています。

総合評価の高さからホワイト企業を見分けるヒントになるため、ぜひ参考にしてください。

口コミからホワイト企業を探す

実際に会社にいくのも見分け方のひとつ


就職を考えているからといって、会社の状況を知るためでも会社に入ることはできません。そのため、外部からの観察ということを考えてみましょう。

外部から分かることとしていくつか例を挙げてみます。

  • 朝の出社時間に、元気なあいさつを交わしている
  • 退勤時間の人の流れがいつまでも途切れない
  • 常に会社に明かりがついている

ホワイト企業の認定基準


ホワイト企業について明確な基準はありません。ホワイト企業化に向けて取り組むべき70の設問と7項目に分けてバランスよく取り組んでいる企業を評価します。

ホワイト企業の認定基準項目は以下のとおりです。

  • ビジネスモデル/生産性
  • ダイバーシティ・インクルージョン
  • ワーク・ライフバランス
  • 健康経営
  • 人材育成・働きがい
  • リスクマネジメント
  • 労働法順守

ホワイト表彰制度

ホワイト企業に認定された企業は、多くの応募企業の中から「ホワイト企業アワード」で部門ごとに表彰されます。表彰されることで得る社会的評価はとても大きなものです。

表彰された企業は、ホワイト化に向けて取り組むべき事例を発信する場を与えられるなど社会的に高い評価を受けることになります。

この表彰は企業にとっても社員にとっても誇らしいことであり、その職場で働くモチベーションにつながる大きなイベントです。

ホワイト企業認定


ホワイト企業認定は一般財団日本次世代企業普及機構が行う表彰制度で、家族に残したい・次世代に残していきたい企業を評価・表彰する取り組みです。

多くの企業の中から、優れたビジネスを行う・優れた社内統治を行う・働きがいを高く保つ企業をホワイト企業と認定します。

ホワイト企業認定の取得をするということは、第三者が広く社会に向けて働きやすい職場であることを認めた企業と認知されるということです。

モチベーションカンパニーアワード

モチベーションアワードは、リンクアンドモチベーション社が提供する従業員エンゲージメント調査を行った企業から改善が見られた部署を選出して表彰する事業を指します。

組織が働く人にとって最適な環境となっているかを評価することでホワイト企業の広がりを促す取り組みとなっていくことが大きな目標です。

会社と働く人がどのくらい相互を理解しているかを調査し、相互理解が高まる要素・低下する原因を分析して評価に結び付けています。

安全衛生優良企業認定ホワイトマーク

ホワイトマークは、労働者の安全や健康に積極的に取り組み高い水準を維持している企業を厚生労働省が認定する制度です。

認定には80以上の基準項目をクリアしなければなりませんが、働きやすい職場づくりを国が後押しする大変重要な制度となっています。

認定されると安全衛生優良企業として公表され、認定マークを自社製品やホームページに利用できることは大きなメリットです。

大企業=ホワイト企業というわけではない


大企業は、中小企業と比べると給与・福利厚生・有給休暇などの面でホワイト企業としての条件のいくつかを満たしているかもしれません。

しかし企業としての大きな収益を得るために残業や過重な仕事量を課しているとしたら、ホワイト企業とはいえないでしょう。

ホワイト企業といわれる企業は、経営の方針やシステムとして働く人の働きやすい環境・働きがいのある職場を提供することが求められています。

他では知ることができない情報を得るなら、口コミサイトをチェックすることをおすすめします。GeeklyReviewではホワイト企業かどうか見分けるヒントとなる口コミを掲載しています。

新たな働き方を探るためにも、ぜひGeeklyReviewの口コミをご覧ください。

待遇の良い企業の口コミを見る

ホワイト企業=働きやすいというわけではない


働き方は人によって異なるため、一律にホワイト企業が全ての人にとって働きやすさを感じるとは言い切れません。

ホワイト企業で働く社員で大きなプロジェクトを任されたい・新規事業を計画したいという、時間を気にせずに働きたいという方には向いていない場合があります。

残業ができないため時間内で仕事を終えなければならないという精神的なストレスを感じる方もいるのが実態です。

ご自身の働き方に合った職場が最高のホワイト企業と考え、既存の枠にとどまるのではなく新たなホワイト企業を探すことも自分らしい働き方の模索といえるでしょう。

ホワイト企業の実情を知るなら


ホワイト企業は、多くの人にとって働きやすい環境であることは間違いないことです。しかし、ご自身にとって働きやすい職場としてしっくりこない方もおられます。

今働いている職場を見つめなおすために、他の企業の様子を知ることはとても大切なことです。その1つの方法として、企業情報サイトの口コミ情報があります。

企業情報サイトを活用することで、ご自身の描いたイメージに合う企業を探してみましょう。

社員からの評価が高い企業一覧

企業情報サイトを活用することは、口コミ情報を得る近道です。社員からの評価が高い企業を見つけて、ご自身の描いた未来のイメージと重ね合わせてみましょう。