社会人になると、仕事がうまく進まないことや人間関係で悩むことは誰しも一度はあります。
特に社会人1年目の人は、これまでの生活と大きく変わったことで耐えられないと感じる人も多いでしょう。
1年目ながらも転職を決意する人もいるのではないでしょうか。そんな時に気になるのが、転職先を選ぶポイントです。
長く勤めるためにもどんな企業を選べばいいのか悩む人もいるでしょう。そこで本記事では、社会人1年目で転職先を選ぶポイントを解説します。
履歴書でよくある質問や面接の際の注意点もご紹介するため、参考にしてください。
社会人1年目で転職する人は多い?
社会人1年目で転職を考える人は、同じ状況や年数で転職した人が多いのか気になるでしょう。
現状、社会人1年目で会社を辞めてしまう人は多いです。大学を卒業して新入社員として勤め始めますが、企業の雰囲気に合わず辞めたいと考える人は多いようです。
実際に、大卒からの新入社員が1年目で辞める割合は11.5%を示しています。つまり、10人に1人は1年目で転職しているということです。
離職を考える理由は様々ですが、行動に移せずとも社会人1年目で転職を考えている人は、もっと多いでしょう。
社会人1年目で転職することに対して企業はどう見る?
社会人1年目で転職する人は多いことがわかりましたが、これらの転職者を企業側はどう見ているのでしょうか。
企業側の意見としては、1年目で転職することに対していいイメージを持たない場合はあるようです。具体的には、次のようなイメージを抱く傾向があります。
- 人間関係が上手く築けない
- 忍耐力がない
- 飽きっぽい
一方で、理解を示す企業も多いようです。現在は、新卒採用が活況な時期で、学生は少しでも就職活動に取り組めば内定を比較的簡単にとれます。
学生は、早々に内定が出た企業に決める傾向が強いようです。しかし、後から自己分析不足などを後悔する人は多く、この事情を企業も理解しています。
そのため、社会人1年目で転職することが悪いと考える企業ばかりではないのです。
社会人1年目でも転職した方がいい3つのケース
社会人1年目で転職を考える人は、その難易度の高さを感じて、転職をすべきか悩んでいる人もいるでしょう。
ここでは、転職した方がいい3つのケースをご紹介します。紹介する理由が考えられる場合は、転職を積極的に考えていいでしょう。
目指したいキャリアが今の会社では実現できないと感じる
目指したいキャリアが今の会社では実現できないと感じる場合は、転職した方がいいといえます。
入社前に聞いていた部署や事業所への配属、役職への配属など希望通りでないケースは、その後のキャリアアップにも影響する可能性が高いです。
事前に約束していた仕事内容と違っているのであれば、転職した方がいいといえます。
しかし、転職前には行動を起こして確認をとることも必要です。異動可否や異動時期を確認し、約束していたキャリアに戻せるか交渉してみましょう。
また、企業からすると最初の配属は希望する部署で働くための必要な配属と考えているケースもあります。
その場合、数年後を考えた意味のある配属のため、すぐさま転職は避けておきましょう。
社風や風土などの価値観が自分に合っていない
企業の社風や風土などの価値観が自分に合っていない場合も、転職した方がいいケースです。
企業の社風や風土は、入ってみなければわからないことがあります。年功序列の意識が強く、下からの意見が言いにくいなどが代表的な例でしょう。
このような社風の場合、時間をかけてもなかなか改善できないかもしれません。その場合は、転職した方がいいでしょう。
明らかなブラック企業である
明らかなブラック企業であった場合も、転職した方がいいケースです。企業によっては、いつまで待っても残業代が支払われないことがあります。
また、パワハラやモラハラなどが横行している企業などもあるでしょう。このような企業は、明らかにブラック企業です。
長くい続けても改善する見込みは低いですし、自分が精神的に追いつめられるケースも考えられます。
つらい思いをして取り返しがつかなくなる前に、転職したほうがいいでしょう。
社会人1年目で転職しない方がいい3つのケース
社会人1年目で転職した方がいいケースを把握できましたが、反対に転職しない方がいいケースもあります。
これらのケースに該当した場合、退職してしまうと次の転職先がすぐに見つからない可能性があるため、把握しておきましょう。
仕事がつまらない
仕事がつまらないという理由だけで、転職をすることは避けましょう。社会人1年目では、仕事がつまらないと感じることが多々あります。
これは、1年目では経験不足から仕事のやりがいに気づけないことがあるからです。
また、やりがいや責任ある仕事を任されにくい状況のため、その分つまらないと感じることはあります。
そのため、1年目ではつまらないと感じることがあっても、この理由だけで転職しないようにしましょう。企業からは、何の努力もせずに仕事を辞めたと判断されかねません。
周りの人に流されてなんとなく転職を考えている
自分の明確な理由がなく、周りの人に流されて何となく転職を考えている場合も、転職しない方がいいケースです。
周囲の同僚や後輩などには、会社が嫌で転職したいと話をしている人もいるかもしれません。
そんな人の話を聞いていると自分も転職したいと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、転職は明確な目的や理由がなければ、転職先でも失敗する可能性があります。
人に流されず、自分の理由や転職の目的を明らかにしたうえで転職しましょう。
現状の労働環境に不満がある
現状の労働環境に不満があるといった理由だけで、転職してはいけません。企業からは、次もまた労働環境を理由に辞めてしまうと思われてしまうからです。
給与や福利厚生など、労働環境全てに満足して働いている人は多くありません。転職先でも、労働環境に満足できるとは限らないでしょう。
現状の労働環境に不満があっても、それだけを理由にするのではなく、将来のキャリアアップや数年後の未来を踏まえて考えることが必要です。
社会人1年目で転職先を選ぶ時のポイント
転職をした方がいいケースとしない方がいいケースを把握しましたが、転職を成功させるためには、転職先を選ぶポイントを抑えておく必要があります。
ここでは、いい転職にするための転職先を選ぶポイントをご紹介するため、しっかりと把握して企業選びの参考にしてください。
5年後・10年後の理想の姿を考える
1つ目のポイントは、5年後10年後の理想の姿を考えることです。転職を考える際には、現状の不満に対してばかり注目してしまいます。
しかし、転職は将来なりたい自分になるために行うものです。そのため、将来にどのようなスキルや経験が必要かによって身を置くべき企業が異なります。
5年後・10年後の理想の姿に必要なスキルや経験を考え、どんな企業であればそれらを身につけられるかを絞り込んでいき、転職先を選びましょう。
自分のやりたいことを深掘りする
自分のやりたいことを深堀りすることも重要なポイントです。自分がやりたいことを絞りこみ、そのためにどんな経験を積めばいいのかを考えましょう。
例えば企画職になりたい場合、どんな企画をしたいのか、どういった経験を経てなりたいのかを深堀りしていきます。
すると、扱う商品には特にこだわりがないことや、企画職でなくても営業職で実現できる可能性が見えてくるかもしれません。
個人・法人のどちらに対して企画する仕事がいいのかといった点でも、その条件を満たす企業を選ぶ必要があるでしょう。
このように、深堀りすることで見えてくる部分があります。そして、転職先がどんな企業だったらいいのかも見えてくるのです。
例えば、最初は企画職にこだわっていても、営業職の提案営業で求める仕事を経験できることがあります。
必要な経験をそこで培って、企画職へ異動して活躍する人も多いため、深堀りして転職先を選ぶことは非常に重要です。
自分のやりたいことの深堀りができたら、次はどんな企業でやりたいことが実現できるかを調べてみましょう。
GeeklyReviewでは、企業の仕事内容やキャリアアップなどの情報を確認できます。
選考情報なども確認できるため、参考にしてください。
社会人1年目で転職する際の面接で気をつけることとは?
社会人1年目で転職する際の、転職先を選ぶポイントは把握できました。次は、転職活動に欠かせない面接について把握しましょう。
面接ではいくつか気を付けるべきポイントがあります。
転職したい理由を明確に述べる
1つ目のポイントは、転職したい理由を明確に述べることです。面接では、必ず転職理由について聞かれます。
これは、企業側も転職者の考え方ややる気などを知るためです。そのため、転職理由は明確に述べなければなりません。
具体的にどういった仕事を行いたいのか、前職ではできなかった理由について触れながら、しっかりと今後のキャリアアップを考えての転職であることを伝えましょう。
そのほかの理由であっても、必ず明確に述べなければなりません。また、この際にネガティブな印象を与えないようにしましょう。
ネガティブな理由であれば、企業にやる気を伝えられるような言い方に変えることも必要です。
はっきりと答えられるようにしっかりと準備し、面接時に迷うことなく明確に答えられるようにしましょう。
自分の軸を定める
自分の軸を定めることも必要です。面接時は様々な質問が行われます。
その際に、軸がぶれるようであれば、企業側は同じように今後も失敗するのではと心配となるでしょう。
例えば、転職理由に今後のキャリアアップを考えてのことだと伝えているのに、他の質問では労働環境への不満が感じられたとします。
その場合、実際の転職理由は労働環境の不満であり、転職先企業でも労働条件が合わなければ、また辞めてしまうのではと不安を与えてしまうでしょう。
自分の軸をしっかりさせていれば、どのような質問が来ても一貫性のある答えをすることができるため、常にぶれない軸を定めることが重要です。
壁にぶつかり、乗り越えた経験を話す
転職理由の明確化や軸を定めること以外に、自分の乗り越えた経験を話すことも面接成功へのポイントとなります。
社会人1年目の場合、仕事上で培った知識や乗り越えた経験は浅いものです。壁にぶつかり、それを自分で解決に導いた経験は少ないものだと企業側も理解しています。
そのため、そういった経験をすでに積んでいる人は、企業からすると今後の仕事もやる気を持って取り組んでくれると感じるでしょう。
また、転職理由に少しでもネガティブな印象を持たれる場合でも、自分で解決に取り組める人だと印象を与えることもできます。
壁にぶつかり乗り越えた経験は、面接を成功させる大きなポイントといえます。
社会人1年目で転職した人たちの情報を調べてみよう
社会人1年目で転職を考える場合、今すぐした方がいいのかしっかりと検討する必要があります。
仮に転職しない方がいいケースに自分が当てはまる場合は、今は見送ってしっかりと現状の解決や今後に向けて細かく考える必要があるでしょう。
そして転職するのであれば、失敗しないための転職先選びを行わなければなりません。どういったことに注目して選べばいいのかしっかりと抑えましょう。
注目すべきポイントがわかれば、実際に社会人1年目で転職した人たちの情報を調べることも大切です。
GeeklyReviewでは、社会人1年目で転職して働く人の声を聞くことができます。選考情報なども確認できるため、参考にしてください。
社会人1年目での転職のチャンスは豊富
社会人1年目で転職する人は、現在少なくありません。10人に1人の割合で転職をしている人がおり、ある程度理解を示してくれる企業も多いです。
そのため、社会人1年目での転職のチャンスは豊富といえるでしょう。きちんと転職を成功させるためのポイントを把握できれば、今後のキャリアの成功にもつながります。
しかし、自分の状況や仕事との適性、転職理由などしっかりと分析ができなければ、転職のチャンスをものにすることができません。
GeeklyReviewでは、企業の選考情報や働く人の声を閲覧できます。社会人1年目で転職した末に働いている人たちの声も聞くことができるため、ぜひ参考にして下さい。
選考情報が多い企業一覧
GeeklyReviewでは、下記のような選考情報が多い企業一覧の情報を確認することができます。
この記事の監修者

ギークリーメディア編集部
主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。