ITエンジニアの面接ではどのような意図で質問が行われるのか、そしてどう回答すべきなのかが合否の鍵です。
こちらでは、ITエンジニアの面接で面接官が取り上げる質問の意図はどこにあるのか、そしてどのように回答すべきなのかを解説しています。
また面接前に押さえておきたいことも紹介しています。ぜひ面接の参考にしてください。
面接官の意図を汲み取り回答しよう
面接で大切なのは、面接官がなぜその質問をするのか面接官の意図を汲み取って回答することです。
技術者であっても、面接官は必ずしも技術面だけを確認するために面接を行う訳ではありません。
技術面に併せて社会人としてビジネスマナーなどが身に付いているかどうかもしっかりと確認されるのです。
多くの企業の場合書類選考を通過した人への面接の流れは次のとおりです。
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
それぞれの面接ではチェックされることが違ってきます。当然質問内容も違うのです。そのため質問の意図について理解しておく必要があります。
一次面接でチェックされること
一次面接ではまず全体的なチェックが行われ、服装や身だしなみなどビジネスマナーが守られているかどうかが確認されます。
スキルを含めて、自社企業にマッチした人材であるかどうか・会話がスムーズでコミュニケーションがしっかりと取れるかなどをチェックされます。
転職理由や志望動機についても質問され、転職によって何を求めているのか・どれだけの熱意をもって応募したのかなどがチェックされるのです。
二次面接でチェックされること
一次面接と二次面接に関しては、企業によってはまとめて一次面接のみで行われる場合もあります。
分けて行う場合には、二次面接では主に技術面のスキルが企業とマッチしているかどうか、配属されたチームでの協調性などがチェックされます。
現在自分のスキルを磨くために行っていることがあるか・あるとしたらどのようなことかなど自己研鑽の方法を確認される場合もあるでしょう。
最終面接でチェックされること
最終面接は、社長・役員など企業のトップが行うことが多く、企業とのマッチ度・貢献度・入社を強く希望しているかなどが確認されます。
描いているキャリアビジョンを聞き、採用することで自社にとってプラスになる人材かどうかのチェックを行うのです。
逆質問の場が与えられることもあり、あらかじめ調べてきた企業についてより詳しく知りたいことを面接者の方から質問できます。
その逆質問により、どれだけ応募する企業を熟知しているか、そして志望度の高さが確認できるのです。
また入社後即戦力として働けるだけのスキルがあるかを見極めるため、専門的な質問も多くなるでしょう。
エンジニアの能力をチェックされる質問例
一次面接から最終面接までのチェック内容はお分かりいただけたでしょうか。ビジネスマナーや社会人としての常識は当然厳しくチェックされます。
それとは別にIT企業のエンジニアの場合には専門的な内容の質問が数多く用意されていると考えましょう。
質問例を挙げながら、面接官が何を意図しているのかを解説します。
使用する言語・フレームワーク・ツール
質問の中で多いのは直接取得している技術・経験・知識などを確認するためのものです。
- 使用するプログラミング言語は何ですか
- どのようなフレームワークを経験していますか
- ツールはどのようなものを使用しましたか
かなり細かく質問されることも多く、面接官の意図としては企業とマッチしているか、どの程度の知識や経験があるのかをチェックされます。
自分のスキルや専門的な知識についてスムーズに答えられるように、あらかじめ準備しておく必要があるでしょう。
企業側とマッチしなかった場合でも、どうすればそれが補えるのかも含めてしっかりと回答することが大切になります。
開発したサービスについて
今までの実績を確認して、自社の開発にどう関われるかをチェックするための質問です。
- 開発したサービスはありますか
- どのような方法で開発をすすめましたか
今までの経験を話すほか、作成した書類・設計書などがあれば提出し説明しましょう。
自分が携わった開発について具体的に説明することで、採用されたなら即戦力として働けると伝えられます。
このように、経験から企業にどのような貢献ができるのかをしっかりとアピールすることが大切です。
エンジニアの素質・性格を見られる質問
技術とともに、企業に必要と考えられるエンジニアとしての素質や性格を確認するための質問ももちろんあります。
やりがいを感じる瞬間
採用後、どのようなことに重点をおいて仕事に取り組むか・達成感を持って仕事をやり遂げられるかを確認します。
- やりがいを感じる瞬間はどのような時ですか
- エンジニアという仕事のどこにやりがいを感じますか
エンジニアという仕事についてどのような点にやりがいを感じるのかを、具体例を挙げて回答してください。
よりやりがいを感じる仕事になるようにどのような点をスキルアップしたいのか、入社後の目標なども回答に含めるとよいでしょう。
困難な課題の解決方法
成功例だけでなく失敗した例も質問される場合があります。その失敗をどのように解決したのかが、重要な意図として含まれているのです。
失敗をしっかりと受け止めているか・それを経験として学び活かすことができているか、が回答のポイントとなります。
- 今までにどのような失敗がありましたか
- その失敗をどのように解決しましたか
- 一番困難だった問題はどのようなことでしたか
どのような失敗があったのかを隠さずに話し、それをどう解決したのかを具体的に話してください。
特に失敗が無い場合でも困難だった仕事についての問題点を挙げ、それをどのように乗り越えたのか具体的に回答しましょう。
そのような問題が生じた場合には、経験を活かして対処が可能であることを伝えることが大切です。
ITエンジニアの面接では専門的な質問も多く見受けられます。質問内容に含まれる意図を理解した適切な回答が必要です。
実際にどのような質問を受けてどう回答したのか、GeeklyReviewでは多くの投稿で選考情報を知ることができます。
エンジニアの将来・キャリアを見られる質問
今実際にどのようなことを勉強しているのか・特に興味のあることや技術は何かを具体的に話しましょう。
興味のある・勉強している技術
新しい技術や業務に対して、どのくらい向上心を持って向かおうとしているかを確認することが質問の意図です。
- 興味のある最新技術は何ですか
- その技術を取得するために何か勉強していることがありますか
素直に興味のある技術について回答してください。単に興味があるというだけでなく、どのように勉強しているか具体的に答えることが大切です。
キャリアプラン
面接者の描くキャリアプランが企業に合っているのか、最終的にはどうなりたいのかを確認するための質問です。
- キャリアプランを立てていますか
- 今後どのようなエンジニアになっていきたいですか
今までのスキルを活かして、また採用後はどういったスキルを身に付けていきたいのかをはっきりと回答しましょう。
漠然としたキャリアプランではなくて、どのような順序で目標に向かうのかのキャリアパスもしっかりと具体的に回答してください。
エンジニアとしてどのような仕事をしていきたいのか、企業にどれだけ貢献できるエンジニアになりたいのかもはっきり伝えることが大切です。
転職理由も大事なポイント
転職理由については多くの企業が一番に確認したい質問です。
単に転職に至った理由のみでなく、その回答から今後どうしたいと考えているのかを読み取ります。
前の会社のことをあれこれ悪く言ったり自分を正当化したりせず、ポジティブな回答をすることが大切です。
前の会社では自分の力が出し切れなかった・もっと自分の力を試したいなど前向きに回答しましょう。
単純に仕事が合わなかった・仕事が嫌になったなどという理由では、今後も同じように辞めてしまうのではないかと思われる可能性もあります。
できるだけ、前向きに感じてもらえるようにプラス思考な回答をすることが大切なのです。
逆質問で差をつけよう
面接ではまず面接官の質問をしっかりと聞き、的を射た回答を心掛けるべきなのですが、受け身でいるばかりが良いとはいえません。
しっかりと自分の考えや思いを伝え聞きたいことを聞くために、企業について質問する逆質問の場が設けられていることが多いです。
逆質問は入社してから、思っていた仕事内容と違っていた・就きたい部署ではなかったなどの行き違いを無くすためにも重要です。
また自己アピールする場として他の面接者と差をつける場所でもあると考えてください。
逆質問を行うことは、面接官に自分を強く印象付けることにもつながります。質問内容によっては企業への興味の強さをよりアピールできるでしょう。
前職での自分のポジションをアピールし、どのような部署でどういったポジションで働くことができるのかを逆質問するのは悪くありません。
企業のレベルがどのくらいなのかをしっかりと確かめることも、本当に自分がこの企業で満足できるのか確認するために必要です。
エンジニアが面接前に押さえておきたいポイント
面接での質問と回答について解説しましたが、面接前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
- 企業が自分とマッチするかどうかしっかりと事前に研究する
- 面接での質問を想定し具体的な回答を考えておく
- エンジニアとしてのキャリアをまとめておく
企業について事前にしっかりと把握しておくこと、面接での質問を想定して回答をまとめておくことも大切です。
またエンジニアとしてのキャリアをアピールできるものを、あらかじめまとめて用意しておくと良いでしょう。
企業研究を欠かさない
企業が本当に自分にマッチしているのかは、応募前に企業をしっかり研究して見極めておく必要があります。
面接においても、企業のことを充分に知っておけば適切な回答をすることができるでしょう。
ホームページでおおよその雰囲気はつかめますが、より詳細な企業情報を把握しておけば企業がどのようなエンジニアを求めているのかがわかります。
事前に質問を想定しておく
面接での質問はさまざまですが、事前に質問を想定することでスムーズな回答が期待できるでしょう。
質問内容や回答例を事前にチェックしておくことは、面接を成功させるための重要なポイントになります。
実際にどのような質問を受けてどう回答したのかを、経験者の生の声を知ることができれば強みになります。
GeeklyReviewでは実際に面接を受けた人の質問内容を選考情報一覧で確認できます。
エンジニア面接の内容をチェックするなら
ITエンジニア面接では質問内容をあらかじめ想定して、その質問に含まれた意図を汲み取り回答することが必要です。
実際に面接を受け転職に成功した人の声を多く聞き、具体的な回答を考えておくことでスムーズな面接が期待できます。
GeeklyReviewであらかじめ面接内容をチェックして面接に臨むことをおすすめします。
志望者数が多い人気の企業一覧
GeeklyReviewでは、志望者数が特に多い次のような人気企業への転職を決めた人の選考情報を読むことができます。
この記事の監修者

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