IT企業で仕事をしている方の中には、外資系IT企業に興味を持つ方が多くいらっしゃいます。給与面や待遇などの点で関心があるのかもしれません。

国内IT企業と外資IT系企業ではどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、外資系IT企業で働くときのメリット・デメリットをまとめました。

また、転職する場合の向いている人・向いていない人という視点でもご紹介します。参考にしていただければ幸いです。

外資系IT企業にはいくつかの分野がある


外資系IT企業というと、多くの方がGAFAと呼ばれる4大企業をイメージしています。

GAFAとは、Google・Apple・Facebook・Amazonの4社の頭文字を示した略語です。

外資系IT企業はいくつかの分野に分かれており、GAFAの4社は情報やサービスをインターネット上で提供するプラットフォームを展開する企業群に属します。

代表的な3つの職種をご紹介します。

  • メーカー・ベンダー:ソフトウェア・ハードウェアの開発・製造
  • Webサービス:Webサービスの開発や運用
  • コンサルティングファーム:企業のトラブル解決や事業戦略の立案

大きな分類の中にさらに細かな仕事の分類がありますから、興味のある方は企業情報サイトで調べてみるとよいでしょう。

外資系IT企業に転職するメリット


外資系IT企業で働いてみたいという希望をお持ちの方は少なくありません。

転職をすることで、今までと異なる分野の仕事に触れるチャンスが生まれます。

外資系IT企業は外国企業が出資して日本向けの事業展開をする企業で、海外に系列会社もあります。

海外に仕事の場を移したりすることを希望する方には最適な企業です。

外資系IT企業で働くことによるメリットについてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

■グローバルな環境で働けて最新のスキルを身に付けられる

外資系IT企業で働くことの大きなメリットは、対象の国内クライアント向けに外国企業の考え方で企画提案ができることです。

そのため、今まで以上にグローバルな環境での仕事が増えます。

外国企業の考えに沿ったプランニングは、日本企業にはない発想や開発のノウハウを使ってカスタマイズした企画や提案をすることができますから国内企業との差別化が可能です。

仕事を進めていく中で外国企業ならではの世界の動向やニーズを知ることができ、自分の企画・提案・営業をステップアップすることが可能になります。

外資系IT企業は優秀なIT技術者が世界から集まっていますから、共に働く各国の技術者から世界で通用するIT技術やシステムのデザイン方法を学ぶことができることが大きなメリットです。

■年収アップが見込める

日本のIT企業と外資系IT企業の給与面での違いは、インセンティブです。

基本給は決まっていますが、仕事の成果や個々の業績に応じた業績給が加算されます。

また、給与ではありませんがストックオプション制度や社員食堂の充実などの福利厚生面での配慮もあることが特徴です。

会社内部の待遇が日本企業と異なり、働く人にとって魅力のある処遇がなされるため年収アップ以上のメリットを感じる方も少なくありません。

外資系IT企業に転職するデメリット


外資系IT企業が日本企業よりすべての面でよい条件であるわけではありません。今の職場といろいろな条件を比較してみましょう。

業績給が主流の外資系IT企業では、働いて成果を出さなければ給与面では日本企業と大きな差はありません。

自分が何を目的に外資系IT企業で働こうとするのかをしっかり考えることが大切です。

そのためにも、GeeklyReviewの口コミ情報サイトを活用して、確かな情報を集めてください。

■長時間労働が多く成果主義

外国企業は、給与も昇進も成果主義です。

働いて結果を出した場合にインセンティブが付きますから進んで仕事をして成果を出すことが当たり前となっています。

長期休暇の取得などは保証されていて休むときにはしっかり休むことも常識ですが、働いて成果を出すことが次の段階に進むための最低条件です。

新たなプロジェクトにチャレンジしてみたいという考えを持つ方や時間を気にせずに仕事をしてみたいという方には、外資系IT企業は最適な企業といえるでしょう。

■常に最新のスキル・知識を取り入れなければならない

外資系IT企業は、他の国内企業より優れているとみられるため、他社にない技術やシステムを提案することを常に求められます。

そのため、人材の育成とともに転職によって人材を確保する傾向が強いことで知られています。

新しい技術や高いスキルを持った技術者は、好条件で転職が可能です。

これは技術者だけでなく、チームとしてのプロジェクトリーダーの必要性も指摘されています。

日本企業への営業を強化するには、日本企業を知っている営業職のリーダーが必要になるためです。

外資系IT企業の平均年収・待遇


日本に支社のある外資系IT企業の中からいくつかの企業の平均年収と待遇についてご紹介します。

【マイクロソフト】

  • 平均年収:1,274万円
  • 待遇:ストックオプション・福利厚生

【グーグル(google)】

  • 平均年収:1,191万円
  • 待遇:福利厚生(特に年金・各種保険)

【アップル】

  • 平均年収:1,167万円
  • 待遇:福利厚生(特に医療保険)

【facebook(フェイスブック)】

  • 平均年収:1,618万円
  • 待遇:社内に医療設備・副業許可

年収は年齢や職種によって大きく変わります。待遇については記載がない場合もありますが参考として記載しました。

GeeklyReviewのサイトでは成長環境が整っている企業一覧をみることができるため、ぜひ参考にしてみて下さい。

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外資系IT企業への転職で求められるスキル


外資系IT企業は、業績給であることから仕事の成果が給与に結び付きます。そのため、転職する場合は会社が求めるスキルを十分に発揮できることが大切です。

必要とされるスキルは職種によっても異なりますから、以下の表を参考に準備しておきましょう。

  • ITエンジニア:Webサービスなどの実務経験・外部APIを使った開発経験
  • Webエンジニア:最新スキルに関する情報・アプリサービス制作実績
  • プロジェクトマネージャー:チーム統率力・コンサルティング力・システム開発の知識経験
  • ITコンサルタント:高度な問題解決力・エンジニアとしての知識とトラブル対応力
  • オフィス系スタッフ:プロジェクトマネジメント力・SPSの使用経験

このほかにも、職種によって求められるスキルが異なりますから事前に情報サイトを活用して調べてみることが大切です。

■即戦力となる高度なスキル・経験

転職の際に求められるのは、これまでの実務経験とスキルの専門性が中心になります。

実務経験の発表は積極的にアピールできるように、事前に整理してプレゼンテーションに臨みましょう。

日本独特の控え目さは不要です。外資系企業では、積極的に自分の経験やもっているスキルを伝えることで自分を知ってもらうようにしましょう。

外資系企業ですから、スキルの専門性を証明するためにLPICやシスコ技術者認定などで最上位か2番目までの資格を取得しておくことが役立ちます。

■語学力・コミュニケーションスキル


語学力は、全ての職種で必ず必要というわけではありませんが、使えることに越したことはありません。

プログラマーやエンジニアの仕事では、専門用語やチーム内の会話が成立するぐらいの語学力は身につけておきましょう。

プロジェクトリーダーやマネージャーは、上司やクライアントとの打ち合わせなどコミュニケーションをとる場面が多くありますから相応の語学力が必要です。

一般的には、TOEICスコア700点以上の英語力を身に着けていることを求められます。特に、本社の外国人社員とのミーティングでは、技術的な説明も求められますから専門的知識も必要です。

外資系IT企業に向いている人とは


外資系IT企業に転職をしようと考えている方は、次の3つのことが自分に当てはまるかを考えましょう。

  • 堂々とアピールできる
  • 想定外のことにも動じない
  • キャリアは自分で作る

この3つのことができないと、語学力や専門技術があっても外資系IT企業で仕事を続けることは難しいといわれています。

外資系企業は出資した国の文化が基になっている企業ですから、日本的な謙虚さより積極性を評価しますからどんどんアピールすることが当たり前の会社です。

外資系企業は、会社の業績を上げるためにトップダウンで方針転換することは少なくありません。切り替えを早くしてどんどん前に進む人が求められます。

成果主義が企業文化である外資系企業では、成果を上げることが不可欠です。

努力やその過程ではなく結果が求められますから、自分のキャリアを作るのは仕事の成果しかないと割り切って進みましょう。

■日系のIT企業での経験がある


外資系に限らずIT企業に勤めた経験は、営業展開にもシステム開発にも現場を知っているという点で大きな強みになります。

クライアントとの交渉で日本流の交渉が効果を発揮する場合もありますから、実務の経験をアピールして進みましょう。

■高いスキルを保持している

ITの業界では技術発展のスピードは加速しており、システムやアプリの開発では常に最新の技術や手法が不可欠です。

システムなどの開発にあたってきたエンジニアは、技術だけでなくシステムエラーなどのノウハウを持っているため高く評価されます。

■自分の目標が明確である

外資系IT企業では、しっかりと自分の考えをアピールできることが不可欠です。システム設計でもどのようなシステムが最適かを明確にすることで信頼を勝ち取ることができます。

システムの設計の姿をチームの仲間や発注元のクライアントと設計の目的を共有化するためにも自分の目標を明確に示すことが重要です。

■発言・対応力が長けている

外資系IT企業では自己アピールできる人材が求められており、その発言を通して論理性や一貫性を見ることができます。

システム設計でも営業の仕事でも求められることは論理性と一貫性ですから、発言力や対応力は重要です。

スキルアップしやすいIT企業を知るなら経験者の声を参考にしよう


IT企業に転職することは、今までの経験を生かして新たな職場での仕事になりますから不安が伴います。その不安を少なくするためにはIT企業について知っておくことが大切です。

企業情報サイトは実際にその企業で働いた方の口コミ情報を見ることができるサイトですから、確かな情報を見られます。

GeeklyReviewのサイトでは成長環境が整っている企業一覧をみることができるため、ぜひ参考にしてみて下さい。

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外資系IT企業へ転職して市場価値を高めよう


転職は個々のステップアップになりますが、個々の新たな経験を積み上げることで個の「市場価値」を上げていくことが可能です。

市場価値を構成する5つの要素を知っておきましょう。

  • 専門性:自分の得意領域
  • スキル:求められる技能や資格
  • 経験:これまでの経験(失敗経験も重要)
  • 実績:完遂した仕事や会社への貢献
  • 再現性:経験や技術を同じように生かすためのノウハウ

新しい職場でチャレンジするために、自分の市場価値を分析してみることはとても大切です。自分の市場価値は大きなアピールポイントになります。

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