セールスフォースエンジニアの仕事内容をご存じでしょうか。さまざまな企業で導入されているセールスフォースは優れたプラットフォームです。

その機能を十分に発揮できるエンジニアは不足しており、セールスフォースエンジニアの需要は高いといえます。

転職市場でも注目を集めているセールスフォースエンジニアですが、転職を検討するにあたっては仕事内容などを理解することが不可欠です。

そこで、この記事ではセールスフォースの具体的な仕事内容や必要となるスキル・経験などについて詳しく紹介します。

今注目されているセールスフォースとは?


セールスフォースとは、クラウドベースの顧客管理・営業支援を目的としたプラットフォームです。

アメリカで開発されたセールスフォースは世界・日本ともに大きなシェアを占めており、まさにこの分野のスタンダードだといえます。

セールスフォースは、用途によって以下の4つの製品で構成されているのが特徴です。

  • Sales Cloud
  • Service Cloud
  • Chatter
  • Force.com

また、セールスフォースの主なメリットは以下のとおりです。

  • 営業活動・顧客管理の効率化
  • 顧客満足度の向上
  • 営業ノウハウの向上・若手社員の育成
  • 部署間の連携強化・情報共有
  • 適正な社員評価

セールスフォースは業界・業種を選ばずさまざまな企業で導入されていますが、その運営方法が企業の実績に大きな影響を及ぼすといえます。

セールスフォースエンジニアの仕事内容


セールスフォースエンジニアは文字どおり、セールスフォースに特化したエンジニアですが、どんな仕事に携わっているのでしょうか。

その仕事内容はシステムの開発から保守管理まで非常に多岐にわたり、専門性が高いことが特徴だといえます。

セールスフォースエンジニアへの転職に興味があるなら、まずは仕事内容を把握することが大切です。

ここでは、セールスフォースエンジニアの一般的な仕事内容を3つの項目別に紹介します。

セールスフォースの開発運用

セールスフォースエンジニアの主要な仕事の1つが、セールスフォースの運用・開発です。

セールスフォースは「force.com」と呼ばれる独自のプラットフォーム上で、カスタマイズすることで運用できます。

セールスフォースエンジニアはクライアントの要望を踏まえ、ニーズにマッチしたカスタマイズ・開発を行わなければなりません。

なお、開発・カスタマイズにかかるプログラミングには、セールスフォース独自のプログラム言語が用いられます。

導入・機能の追加


セールスフォースエンジニアは、開発・カスタマイズしたシステムをクライアント企業に導入する役割も担います。

また、実際に導入・運用を開始すると修正や機能の追加が必要となることも少なくありません。

セールスフォースは多くの機能が実装されていることから、クライアントの要望によってさまざまな機能を付加することが可能です。

クライアントの使い勝手を考慮して、必要な機能の提案・追加を行うのも大切なセールスフォースエンジニアの仕事だといえます。

保守管理

セールスフォースエンジニアはシステムを導入・運用するだけでなく、保守管理も大切な仕事です。

どんなシステムであっても万能ではありません。実際に運用を始めるとさまざまな不具合が生じることもあります。

このときセールスフォースエンジニアは迅速かつ臨機に対応し、業務に支障を来さないよう復旧に務めなくてはなりません。

そのためには、高いスキルは当然として豊富な経験が求められるのがセールスフォースエンジニアだといえます。

セールスフォースエンジニアの需要が伸びている理由


セールスフォースエンジニアは需要が伸びている職種であり、将来性は非常に高いといえます。

しかし、単に「需要が高い」だけの理由で転職を決めるのはリスクが大きく、理由を確認しておくことが不可欠です。

そこで、ここではセールスフォースエンジニアの需要が伸びている理由について、詳細に紹介します。

導入する企業が増えている

セールスフォースエンジニアの需要が伸びている理由の1つに「導入する企業が増えている」ことがあげられます。

アメリカで開発されたセールスフォースは本国のみならず、日本・世界でも高いシェアを誇っているのが現状です。

この傾向はしばらく続くことが推察され、セールスフォースエンジニアの絶対数が不足しています。

セールスフォースエンジニアの需要は伸び続けていますが、質の高いエンジニアが求められているのはいうまでもありません。

海外での活躍も期待できる


セールスフォースはアメリカで開発されたプラットフォームであり、前途で解説したとおり世界でも高いシェアを誇っています。

つまり、セールスフォースエンジニアは海外でも不足しており、優秀なエンジニアは海外で活躍することも可能です。

特に海外では実力主義の傾向が強く、日本では考えられない年収が提示されることも期待できます。

専門知識を身に付けられ経験も積める

セールスフォースは顧客管理・営業支援を目的としたプラットフォームの分野では世界的なスタンダードといえるでしょう。

また、独自のプログラム言語を用いることから、専門的な知識・豊富な経験が必要となります。

しかし、セールスフォースエンジニアは需要が非常に高いことから、未経験であっても努力次第で転職することも可能です。

もちろん、日々向上心を持って仕事に取り組むことが必要不可欠であり、慢心していると淘汰されるのはいうまでもありません。

セールスフォースエンジニアを募集する企業の年収・待遇


セールスフォースエンジニアの平均年収は約600万円であり、エンジニアの平均年収を上回ります。

しかし、これは平均年収であって募集する企業によっては2,000万円を提示する求人も少なくありません。

また、セールスフォースエンジニアを募集する企業の大半は業績が高く、福利厚生をはじめとする処遇面でも優遇措置が取られています。

ただし、高給・好待遇の企業に応募するには高いスキル・豊富な経験が必要であり、自身のスキル・経験を整理しておくことが大切です。

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セールスフォースエンジニアの仕事のやりがい


セールスフォースエンジニアの仕事は企業の業績を大きく左右するものであり、非常にやりがいがあるといえます。

さらに、専門性が高く新たな技術を身に付けられることも仕事に対するモチベーションにつながる理由の1つです。

もちろん、日々の努力が不可欠ですが処遇面でも優遇されており、エンジニアの多くが憧れる職種だといえます。

セールスフォースエンジニアに必須となるスキル・経験


セールスフォースエンジニアは高いスキル・豊富な経験が必要とされていますが、具体的にはどういったスキル・経験でしょうか。

事前に必須となるスキル・経験を把握しておくことで、自分のスキルや適性がマッチしているかの判断が容易になります。

ここでは、セールスフォースエンジニアに必要なスキル・経験を紹介します。自身の持つスキル・経験と照らし合わせてみましょう。

Apexの知識

セールスフォースにおけるプログラミングはApex言語を活用することから、セールスフォースエンジニアには必須のスキルです。

ただし、Apex言語はセールスフォース独自の言語ともいえ、一般的なシステム開発で活用することはほとんどありません。

また、Apexに精通するには経験も重要になることから、独学でスキルを習得するのは難しいのが実態です。

そのため、本格的にApexを習得するには、セールスフォースを開発・運用する会社への転職後に実務を重ねながら学ぶことになります。

とりわけ未経験の場合だと相当な努力が必要ですが、しっかりと取り組めば決して不可能ではありません。

Java・C#言語のスキル

プログラマーに必須のJava・C#言語のスキルは、セールスフォースエンジニアにも有効なスキルです。

セールスフォースはApex言語を活用しますが、これらの言語を習得している人は応用が効くことから比較的簡単に習得できます。

Java・C#言語のスキル以外にも、PHP・Ruby言語とリレーショナルデータベースを活用したシステム開発経験も有効です。

いずれにしても、さまざまな種類の言語を活用してプログラムを開発した経験がある人は、セールスフォースエンジニアにも対応できるでしょう。

コミュニケーションスキル

セールスフォースエンジニアは、高いコミュニケーションスキルが必要不可欠となる職種です。

真にクライアントに役立つシステムを開発・運用するには、的確に要望をつかむことが重要になります。

また、開発・運用するシステムの規模が大きくなるほど、携わるエンジニアも増えてくることから適切な連携が必須です。

これらの課題をクリアし、円滑に開発・運用するにはセールスフォースエンジニアがコミュニケーションスキルを発揮することが求められます。

特に社内でコミュニケーションスキルを発揮するには、他のエンジニアの仕事を理解することが必要不可欠です。

そのためには日頃から他のエンジニアとの連携を意識し、良好な関係を維持する努力が大切だといえます。

セールスフォースの開発経験

セールスフォースの開発経験はセールスフォースエンジニアへの転職には、非常に有効な強みとなります。

セールスフォースの開発経験を客観的に示すには、セールスフォース認定試験にパスしていると有効です。

なお、セールスフォース認定試験には以下の種類があり、それぞれ基本資格と上位資格があります。

  • 管理者/CRMコンサルタント向け
  • アプリケーション構築者向け
  • 開発者向け
  • アーキテクト向け
  • Einstein Analytics向け
  • PARDOT向け
  • MARKETING CLOUD向け
  • CPQ向け

キャリアアップを目指すなら、可能な限り上位資格にチャレンジして取得しておきましょう。

セールスフォースエンジニアになるなら企業の採用情報や口コミをチェックしよう


セールスフォースエンジニアに対して興味があるなら、企業の採用情報や口コミをチェックしてみましょう。

セールスフォースエンジニアへの転職を検討する場合、実際の仕事内容や求められる適性を確認することが大切です。

IT・ゲーム業界の口コミを数多く掲載している「GeeklyReview」にはセールスフォースを扱う企業のランキングが掲載されています。

セールスフォースを扱う企業の口コミ情報も多く、メリットばかりではなくデメリットも掲載されており非常に参考となるでしょう。

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セールスフォースエンジニアの市場価値は益々高くなる


さまざまな業界で業務の効率化・コスト削減が喫緊の課題となっており、セールスフォースを導入する企業は益々増えることが想定されます。

セールスフォースを導入する企業が増えれば、セールスフォースエンジニアの需要・市場価値が高くなるのは必然です。

セールスフォースエンジニアは日本だけでなく、海外でも活躍が期待できますが、単に転職すれば良いというものではありません。

クライアントが求めているのは高いスキル・豊富な経験を有する優秀なセールスフォースエンジニアです。

優秀なセールスフォースエンジニアになるには高い向上心を持ち続け、自己研鑽を怠らないことが必要だといえます。

エンジニア未経験者が多く活躍する企業一覧

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