IT業界には、営業以外で稼げる職種がたくさんあります。

特にシステムエンジニア・Webデザイナー・SEOコンサルタントなど技術系は求人数が多く年収も高く、長期間働けるため人気の高い職種です。

そこで今回は、営業以外の稼げる仕事の概要・メリット・平均年収・現場の声・特に稼げる仕事・求人情報などを詳しく解説します。

IT業界には、営業以外で稼げるどんな仕事があるかチェックしてみましょう。

営業以外で稼げる仕事が多いIT業界


IT業界は慢性的な人手不足が続いており、営業職以外の求人広告が、紙やWebの媒体に多数掲載されています。

マーケティング・広報・システムエンジニア・プログラマー・人事・経理・総務・資材調達・組立製造など職種はさまざまです。

経産省の推計では、2030年にはITエンジニアが最大79万人不足するという報告があります。

平均年収は、30代で300~500万円程度と業界別の順位で4位に位置しています。スキルを持っている人材は、年収1,000万円を超えるケースが珍しくありません。

IT業界は、営業以外で稼げる仕事が多い業界といえます。

営業以外の仕事に就くメリット


営業職以外の仕事に就くメリットは、ノルマがない・移動外出出張がない・固定給で安定・残業が少ないなどです。

営業は、ノルマ達成に喜びを感じる人に向いています。営業以外の仕事は、自分が立てた計画達成に喜びを感じる人に向いています。

違いは、やりがいの感じ方です。

営業はお客様次第でスケジュールや仕事の内容が変わりますが、営業以外の仕事は組織の目標に合わせ自分で計画を立てることができます。

営業以外の仕事に就くメリットを詳しく解説します。

ノルマのストレスがない

営業は常にノルマに追いかけられますが、営業職以外の仕事はノルマのストレスがありません。

営業はノルマを達成できなければ、ボーナスは低いうえ上司から注意や指導を受け、強いストレスとなります。毎月ノルマに対する達成度報告が求められます。

営業以外の仕事は、半年あるいは1年スパンで人事評価の達成度チェックはあるものの、毎月の報告はありません。

ノルマのストレスがなく、長いスパンで自分が立てた目標達成に向け仕事に集中できます。

移動・外出などがあまりない


営業以外の仕事は、職種にもよりますが移動・外出・出張などは極めて少なくなります。

営業はお客様のスケジュールに合わせ、暑くても寒くても外出しなければなりません。近年夏は暑く突然寒い冬になり、猛暑の外出はつらく冬の風は身体を凍らせます。

営業以外の仕事は、外出の機会は少なく外出する場合でも事前の調整が容易です。

航空機や新幹線を使った長距離の出張は、身体を酷使します。遠隔地を担当する営業は、長距離移動で腰を痛めることもあります。

営業以外の仕事は、移動や出張も限られ、身体への負担を少なく押さえることが可能です。

固定給のため安定しやすい

営業以外の仕事は、給料が安定しています。

営業は歩合制で給料が決まることが多く、成績が良ければ良いほど給料は上がり、悪ければ下がってしまいます。

営業以外の仕事は、一般的には固定給が多く、ボーナスは目標に対する達成度評価により一定程度増減する程度です。

毎月安定した収入が得られ、子供の教育資金・住宅ローン返済など支出計画が立てやすくなります。

安定した固定給は、家族の将来計画に安心を与えます。

残業が少ない

営業以外の仕事は、計画的に仕事を行えば、残業を少なく抑えることが可能です。

営業は、お客様次第で夜しか時間が取れなければ、夜のアポイントになります。

アポイントの後、会社に戻り事務処理が必要となると、残業が増えてしまいます。

営業以外の仕事は、事前に仕事の内容・量・期日が決まっていることが多く、計画的に進めることが可能です。

残業が抑えられることに加え、フレックスタイムの活用もしやすく、子供の送り迎えなども安心して行うことが可能です。

IT業界の平均年収


IT業界の平均年収は高いといわれています。

そこで、厚生労働省が毎年行っている賃金構造基本統計調査結果に基づき、IT業界の平均年収を調べてみました。

この調査は、雇用形態・就業形態・職種・性別・年齢・学歴・勤務年数・経験年数別に、労働者の賃金を明らかにすることが目的です。

IT業界の平均年収は他業界と比べどのような位置にいるのか、IT業界の年齢別の平均年収はどのくらいか、男女別にはどうかなどを調べました。

業種別と年齢別で詳しく解説します。

業種別


IT業界の平均年収は第5位の448.2万円です。

  • 第1位:電気・ガス 503.6万円
  • 第2位:学術研究・専門技術サービス 464.2万円
  • 第3位:金融・保険 460.2万円
  • 第4位:教育・学習支援 448.6万円

第5位のIT業界と第2位の学術研究・専門技術サービスの差は16万円で、月額にすると約1.3万円となります。

やや開きはありますが、許容できない差ではありません。以上は男性と女性を合算した年収ランキングです。

女性だけで見ると順位が変わります。第1位の電気・ガスは393.2万円で変わりませんが、第2位はIT業界の378.7万円となります。

業種別に平均年収を比べてみて、IT業界は充分に魅力的な業界です。

年代別

IT業界の全職種の年代別平均年収は以下を参照ください。単位は万円です。

  • 20~24歳:男性279 女性277
  • 25~30歳:男性321 女性319
  • 30~35歳:男性392 女性357
  • 35~40歳:男性451 女性389
  • 45~50歳:男性552 女性419

IT業界の場合職種により平均年収は大きく異なります。上級システムエンジニアは年収1,000万円を超えることも珍しくありません。

IT業界の実情は現場の声をチェック


IT業界は人気の高い業界ですが、実情を知るため現場の声をQAサイトで確認してみました。

「IT業界はやめておけ」という声がありました。残業が多く・過労死があったことなどが、そのような声につながったようです。

かつて、ITエンジニアは納期厳守のために、長時間労働や深夜残業をすることがありました。

現在は、コンプライアンスが重視され、労働基準法の36協定に定められた以上の残業は認められていません。

いくつかネガティブな声がありましたが、誤解や誤った情報に基づくものでした。

口コミで現場の生の声を、ご自身で確認してみましょう。GeeklyReviewの企業一覧から貴重な情報が入手できます。

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IT業界で特に稼げる職種は?


IT業界には営業以外で稼げる技術系のさまざまな職種があります。システムエンジニア・プログラマー・Webデザイナー・SEOコンサルタントなどです。

初心者からスタートしても、ほとんどの企業は研修を用意していて、研修期間に基礎は学べます。

仕事をしながら、経験を積みスキルアップを図ることも可能です。

スキルを身につければ、高い年収と長期の仕事が約束されます。IT業界で稼げる職種の平均年収と仕事の内容を詳しく解説します。

システムエンジニア

システムエンジニアの平均年収は400~600万円程度です。

システムエンジニアは、顧客から要件を聞き、要件定義から基本設計までシステム開発の上流工程を行います。

プログラミングのスキルを持っていることが多く、小規模プロジェクトでは、プログラミングを担当することもあります。

プログラミング終了後のテスト設計は、システムエンジニアの担当です。不具合がないかを確かめるため、テストシナリオを検討後設計します。

プログラマー

プログラマーの平均年収は420~500万円程度です。上流工程を担当するシステムエンジニアより若干低くなります。

システムエンジニアが作成した設計書をベースに、プログラミングを行う業務です。

特定のプログラミング言語を用いて、設計書通りでエラーが起きないように作成します。

プログラミング言語の知識が必要となるため、まずはJavaなどのスタンダードな言語を身につけましょう。

その後徐々に複数の言語をマスターすれば仕事のチャンスは広がります。

Webデザイナー


Webデザイナーの平均年収は330~400万円程度です。

Webデザイナーの仕事は、顧客から依頼されたWebサイトを作成することですが、工程は長く半年以上かかることがあります。

最初の工程は、基本となる構成や全体のボリュームを考慮し、Webサイトの全体イメージを決定することです。

ブランディング・見た目の美しさ・操作性などを検討します。

つぎに、IllustratorやPhotoshopなどのツールを活用しながら、Webサイトの配色・ロゴ・アイコン位置などのデザインを行います。

つぎの工程は、HTML・CSS・JavaScriptなどの言語を用いたコーディングです。CMSツールを使って構築するプロジェクトもあります。

工程の間で顧客と打ち合わせを行い、要求とズレがないか確認しますが、ズレがあると手戻りが発生してしまいます。

SEOコンサルタント

SEOコンサルタントの平均年収は800万円といわれていますが、未経験者は350万円程度、経験豊富で成果を出していると1,000万円を稼ぐ人もいます。

SEOコンサルタントの仕事は、Webサイトへの集客を最大化することです。

顧客はGoogleやYahooなどの検索エンジンを利用し、キーワードで目的のサイトを見つけ訪問します。

顧客の集客率を高めるため、検索結果の上位に表示させることが、SEOコンサルタントの仕事です。

GoogleやYahooの検索アルゴリズムを理解し、上位表示の方法を計画・実行・効果検証を行います。

結果として、Webサイトへの顧客訪問数が伸び売上に貢献すれば、SEOコンサルタントは高い評価が得られます。

IT業界は求人情報も豊富


IT業界の新規求人数は、以下の通り年々増えています。

  • 2020年:14,941人
  • 2021年:15,197人
  • 2022年:16,229人

日本で新型コロナウイルス感染症の感染が初めて確認されたのは、2020年1月15日です。

その後、2021年の年末までは厳しい自粛生活であったにもかかわらず、IT業界の求人数は増えています。

同サイトで、求人倍率についても調べてみました。2018年は2.26~2.43倍、2019年は2.21~2.33倍、2020年は1.97~2.16倍といずれも高い求人倍率です。

求人倍率は2014年以降1.0倍を下回ったことがないといわれています。

今後もIT業界の求人数は増え、求人媒体には多くの求人広告が掲載されると予想されます。

興味があるならIT業界で働く人の口コミを見てみよう


IT業界に興味があるなら、働く人の口コミを見て、現場の生の声を確認することをおすすめします。

企業の口コミには、 今働いている社員や退職した社員の、待遇・残業・不満・やりがいなど赤裸々な意見が書き込まれています。

求人広告には書かれていない貴重な情報を、得ることも可能です。

しかし、口コミの中には誹謗中傷も含まれているため、注意深く読み取る必要があります。

GeeklyReviewは企業の口コミが見れます。企業一覧で口コミをチェックしてみましょう。

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IT業界なら営業以外の仕事で高収入が目指せる


IT業界には、営業以外の仕事で高収入が目指せる職種がたくさんあります。

現代社会に定着したインターネットやスマホは、さらに活用の幅が広がり、生活に欠かせないインフラになりつつあります。

そのような環境を支えるIT技術者は、社会にとって貴重な人材で高収入を長期間得られる仕事です。

加えて、求人数が多いことも将来の安心材料です。スキルを身につければ、よりやりがいのある仕事にステップアップできます。

IT業界で営業以外で稼げる仕事をチェックしてみてください。

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