IT業界で活躍する職業の1つにシステムエンジニアがあります。IT技術が周りに多く存在する現代社会で、システムエンジニアは欠かせない職業です。
システムエンジニアの仕事は「きつい」「辛い」という、マイナスイメージもあります。仕事に興味があっても、きついといわれて敬遠してしまう人も多いです。
そこで今回は、システムエンジニアの仕事が「きつい」といわれる理由について解説をしていきます。
システムエンジニアがきついと感じる人の特徴や、向いているか否かを判断するポイントも記述していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアは、システムの設計・開発・テストといったシステム開発の中のいわゆる上流工程を担当する職種です。
クライアントから要望をきき、要求を分析してシステムを形にするためにどうすればよいのかを考えて、設計書を作成します。同時にどのような技術が必要かも考えるのです。
システムができたら、設計通りに動くかのテストを行い不具合がないかを確認もします。システムエンジニアがプロジェクト全体のマネジメントをすることも多いです。
プログラミングは、プログラマーの仕事になりますが、企業によっては、システムエンジニアが一部プログラミングを担当することもあります。
システムエンジニアがきついといわれる理由
システムエンジニアは、システム開発において欠かせない存在です。IT業界はもちろん、それ以外の業界でもシステムエンジニアを欲している企業は多くあります。
しかし、システムエンジニアの仕事は「きつい」といわれているのも事実です。なぜ、システムエンジニアはきついといわれてしまうのか、理由をみていきましょう。
■求められる知識のレベルが高い
システムエンジニアは関わるプロジェクトによって、さまざまな現場に携わることになります。その現場ごとに必要な知識やスキルのレベルが変わるのです。
ときには、自分の実力以上の知識やスキルを求められることも少なくありません。
また、システムエンジニアはIT技術の進化に伴い、常に勉強し続ける必要があります。
もちろん、実力以上のスキルを求められて勉強をすることで、自分のスキルアップにもなりますが、自身がおかれている環境によっては「きつい」と感じてしまうのです。
■納期に追われると残業
システムを開発する際は、クライアントとの間にサービス完成までの期日を定めます。これを納期といい、期日までにサービスを完成させて納品しなければいけません。
納期を守ることは、クライアントと信頼関係を築くうえで重要なことです。
納期に余裕があり開発も順調に進めば問題はないですが、すべてが順調に進むとは限りません。計画よりも進捗が遅れることもあります。
また、クライアントからの要望が増えたり大幅な仕様変更が必要になったりするなど、イレギュラーなことが起こることもあるのです。
それでも、納期が決まっているため期日に間に合わせるために、残業や休日出勤をすることもあります。残業や休日出勤が多くなると、身体共にきつくなってしまうのです。
■収入が低い
システムエンジニアの仕事内容や量に見合った給料ではない企業もあります。残業や休日出勤をしても、適正に給料が支払われないケースもあるのです。
固定給の中に数時間のみなし残業が含まれていたり、サービス残業が当たり前の風習があったりと、仕事を頑張っても見合った収入が得られないと辛くなります。
■クライアントとのコミュニケーションが難しい
クライアントとのやり取りを行うのも、システムエンジニアの仕事です。クライアントも優良な方ばかりではありません。
無理難題を押し付けてきたり、理不尽なクレームをいってきたりするクライアントもいます。そういったクライアントとうまくやり取りができないと厳しいです。
クライアントとの信頼関係を築くためにも、コミュニケーション能力はシステムエンジニアにとって重要なスキルになります。
人とのコミュニケーションが苦手な方は、システムエンジニアの仕事は厳しいです。
システムエンジニアがきついと感じる人の特徴
システムエンジニアには、向いている人とそうでない人がいます。システムエンジニアをしていて、仕事がきついと感じてしまうタイプの特徴をみていきましょう。
■向上心がない人
システムエンジニアは、技術の進化や現場に合わせてニーズに合った仕事をしなければいけません。そのためにも、常に新しいことに挑戦する気持ちが大切です。
新しいことに興味を持ち、自発的に勉強を続けることができない方はプロジェクトのチームに入っていても、役に立たない存在になってしまいます。
わからないことは、わかるように努力を続けることができないと、システムエンジニアを続けることは厳しくなるのです。
■ストレスを溜め込みやすい人
システムエンジニアの仕事は、対人関係の問題・理不尽な状況・納期のための激務など、さまざまなストレス要因があります。
ストレスを溜め込んでしまって、うつ病を発症してしまう方もいるくらいです。
もともとストレスを溜め込みやすい方や、溜まったストレスをうまく発散できない方には、システムエンジニアの仕事は辛くなってしまう可能性があります。
■イメージのみでシステムエンジニアになった人
「かっこいい」など職種のイメージだけでシステムエンジニアになった人は、思ったよりもきつい仕事内容や量を経験して、きついと思ってしまう可能性が高いです。
システムエンジニアを経験している方は、さまざまな職種に知識を活かすことができますし、活躍を続ければ高収入を得ることもできます。
しかし、よい部分だけをみてシステムエンジニアとして働き始めたものの、激務によるストレスなどで挫折をしてしまうケースも少なくありません。
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システムエンジニアは未経験からだときつい?
未経験からシステムエンジニアとなる場合は、早いうちから専門的な知識を多く覚えなければいけません。
プログラミングの知識はもちろん必須です。さらに、システムエンジニアの仕事道具でもあるパソコンや周辺機器の扱い方などにある程度慣れておく必要があります。
最初は覚えることが多いですが、地道に勉強をしていけば未経験からでもシステムエンジニアの仕事をすることはできます。
知識を身に着けるまでは大変ですが、専門用語などの理解が追いついていけばシステムエンジニアのきつさも軽減される可能性が高いです。
ご自身にシステムエンジニアが向いているかにもよりますし、きついこともあります。それでも未経験でシステムエンジニアとして活躍している方は少なくありません。
システムエンジニアが向いている人
システムエンジニアに向いているかは、その方の性格や考え方などで決まることもあります。システムエンジニアに向いている方の特徴をみていきましょう。
ご自身の性格がシステムエンジニアに向いているかの目安にしてみて下さい。
■論理的に考えられる
システムエンジニアなどIT業界に関わる方には、論理的に物事を考えられる能力が求められます。
システムの設計をする際には、設定値をどのように導き出したのかを常に問われるため、指筋道を立てた考え方は必要なスキルです。
また、トラブルが起こった際にも論理的思考能力を活かして解決に導くこともできます。
■コミュニケーションスキルがある
システムエンジニアが向き合うのは、パソコンばかりではありません。クライアントとのやり取りや、チームメンバーとの関わりもシステムエンジニアには必要です。
システム開発を順調に進めるためにも、周りの人とのコミュニケーションを円滑にできることはプラスに働きます。
システムエンジニアとして活躍したいなら、コミュニケーションスキルは磨いておくようにしましょう。
■学習意欲が高い
IT業界は情報・技術ともに移り変わりが激しく、次々と新しくなるためシステムエンジニアとしての知識を常にアップデートしていかなくてはいけません。
1年前に覚えた知識がすでに古くなっているということも、IT業界ではよくあることです。もともと、システムエンジニアは専門知識が多く必要な職種になります。
常に最先端の技術を学んでいく意欲を持っている方は、システムエンジニアの仕事も長く続けることが可能です。
■柔軟性がある
記事の中でも何度かお話しましたが、IT業界は日々進化をしていてトレンドも変化をしています。
そういった環境の変化に柔軟に対応して、吸収できる方はシステムエンジニアとして向上心を持って、仕事をしていけることが多いです。
システムエンジニアの将来は明るい
システムエンジニアは、IT業界では欠かせない存在といえます。さらにIT業界以外でもシステムエンジニアの人材を欲している企業は多いです。
拡大を続けるIT業界では、システムエンジニアは不足しているため、中途採用・新卒採用などの募集も増えています。今後も需要は増える傾向にあるのです。
激務とされるシステムエンジニアですが、人材不足もあるため待遇の改善もされはじめています。
以上のことから、システムエンジニアの将来はマイナス面ばかりではありません。拡大するIT業界において、システムエンジニアの未来は明るいといえます。
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システムエンジニアできついと感じているなら現場の声を調べてみよう
システムエンジニアをきついと感じている方は、さまざまな企業で実際にシステムエンジニアとして働いている人の声を調べてみて下さい。
システムエンジニアで働く人の声には、システムエンジニアはきついけど、やりがいもありますし嫌なことばかりではないという声もあるのです。
企業によってシステムエンジニアの待遇は異なるため、さまざまな企業で働いている方の声は転職の際も参考になります。
システムエンジニアが活躍している企業の口コミ・身近にシステムエンジニアをしている人・SNSなど、さまざまな現場の声をきいてみましょう。
GeeklyReviewのサイトでは、実際に企業で働くシステムエンジニアの方の口コミを閲覧することができるため、ぜひ利用してみて下さい。
きついと感じたときはキャリアチェンジも選択肢のひとつ
システムエンジニアの仕事がきつく、今後も続けていくことが難しいと感じたときは、キャリアチェンジをしてみるのも選択肢の1つです。
たとえばクライアントとのコミュニケーションが辛いと感じるなら、社内システムエンジニアに変わることもできます。
また、他分野のITエンジニアになるなど選択肢は1つではありません。システムエンジニアの知識やスキルは凡庸性が高く、知識が活かせる仕事は多いです。
働く企業を変えてみるだけでも待遇も違います。システムエンジニアを続けることが厳しいと感じる場合は、別の道を選択することも検討してみて下さい。
働く環境が整っている企業一覧
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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部
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